家の光協会

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やさい畑

2026年6月初夏号

1100円(税込)

2026年5月2日発売

IENOHIKARI

第1特集

ラクしてとるか 攻めて極めるか
トマト・ナス・キュウリの仕立てワザ

 枝をどう伸ばすか、どこで切るか――。仕立て方によって、野菜の育ちは大きく変わります。わき芽が次々と伸びるトマト、ナス、キュウリは、とくに仕立てが重要で、放っておくと枝葉が混み合って、よい実がとれなくなります。
 よい実をとるための仕立てのポイントは、伸ばす枝を見極めて株の力を実に集めること。管理のしやすさを優先するか、それとも手をかけてしっかり結果を引き出すか――。攻めと守り、それぞれの仕立てワザから、あなたに合う仕立て方を見つけて、満足のいく収穫へとつなげてみませんか。

【主な内容】
〇トマトの仕立てを攻略する
「わき芽を取るだけで手間いらず らくらく1本仕立て」「ミニ・中玉がどっさりとれる しっかり2本仕立て」ほか
〇ナスの仕立てを攻略する
「難しい整枝いらずで収穫するだけ らくらく水平ネット仕立て」「側枝1果どりで休みなく収穫できる しっかり摘芯仕立て」ほか
〇キュウリの仕立てを攻略する
「収穫中心で管理が簡単 らくらく垂直ネット仕立て」「子づる摘芯で長くとれる しっかり親づる1本仕立て」ほか

監修/能登山 修
有機無農薬栽培研究家。YouTubeなどをとおして、有機栽培の普及活動に取り組む。オーガニックアカデミー専任講師、貸農園「シェア畑」栽培顧問を務める。

基本がわかる大型連載

庭先販売 プロのワザ
吉田農場の多品目野菜づくり

 東京都練馬区で200年以上にわたり野菜を作り続けている吉田農場の吉田さんに、季節ごとの野菜の栽培法を基本から教わります。30年ほど前から庭先販売に取り組み、一年を通じて、多品目の旬の野菜を効率よく育てています。限られた面積でいかに効率よく、かつ品質のよい野菜を作るか―。そのために実践している「時間と労力を最適化する知恵とワザ」を紹介します。

 【今号の内容】

●甘長トウガラシ ●ズッキーニ ●つるなしインゲン ●ラッカセイ ●モロヘイヤ ●クウシンサイ ●カボチャ ●ショウガ ●サツマイモ

指導/吉田智博
吉田農場代表。1985年生まれ。東京都練馬区で200年以上続く農家の八代目。祖父母の代から本格的に野菜づくりを始め、30年余り前から自宅前に設置した自動販売式のコインロッカーで庭先販売を続けるほか、地元の直売所やマルシェ、大手デパートへ野菜を出荷している。約1haの畑をフル回転させて、多品目の野菜づくりに取り組む。


大型連載

もっと知りたい菌ちゃん農法
庭先につくろう! 菌ちゃん畝

 無農薬・無肥料でも糸状菌の力を生かして、大きくて健康な野菜が育つ「菌ちゃん農法」。今号は、「実践してみたいけれど、畑を借りるのはハードルが高い」という人のために、庭に菌ちゃん畝を立てるポイントを紹介。埼玉県近郊で「菌ちゃんのウネ作り屋さん」として活動する山田寿夫さんに、庭の広さに応じた2つの方法を教わります。

監修/吉田俊道
㈱菌ちゃんふぁーむ代表取締役。1959年、長崎市生まれ。九州大学農学部大学院修士課程修了後、長崎県農業改良普及員を経て1996年に有機農家に。食育推進にも取り組み、NPO「大地といのちの会」理事長を務める。著書に『微生物の力だけで奇跡の野菜づくり 図解でよくわかる菌ちゃん農法』(家の光協会)など。


第2特集

虫・鳥・獣から野菜を守る!
読者のアイデア傑作選

 2019年夏号から連載を開始した「読者のグッドアイデア」では、読者のみなさまから寄せられた栽培テクニックや害虫・害獣対策など、数々の工夫をご紹介してきました。
今回は、これからの季節に役立つ「夏野菜を守るアイデア」を厳選。伝統農法文化研究所代表・木嶋利男博士の実践的な解説を加え、さらにパワーアップした内容でお届けします。

監修/木嶋利男
東京大学農学博士。伝統農法文化研究所代表。栃木県農業試験場生物工学部長などを歴任。長年、世界各地の自然農法や伝承農法の研究に携わる。『連作でよく育つ野菜づくり』『驚くほどよく育つ野菜づくりの裏ワザ 決定版』(共に家の光協会)など著書多数。

プランターで循環野菜づくり 

水分管理が成功のカギ
ニンジンの“ぎゅうぎゅうまき”

 夏まきのニンジン栽培で大切なのが、水分管理です。近年は暑さが厳しく、乾燥しやすいため、畑での管理は難しくなっています。一方、プランター栽培は身近で世話できるので、適切に水やりができ、ニンジンを育てるのに向いています。さらに、プランター栽培の達人・安藤康夫さんがおすすめするのが”ぎゅうぎゅうまき”。密に育てることで水切れを防ぎ、立派なニンジンを収穫できます。

栽培指導/安藤康夫
東京都板橋区在住。2006年から自宅の屋上(約35㎡)でプランター栽培を始める。伝統野菜を中心に年間30品目の野菜を育て、自家採種を続けている。著書に『プランターで有機栽培1・2』(農文協)がある。

能登山流 有機菜園道場 ―入門編―

キュウリのどっさり収穫に挑む!

 野菜づくり未経験の編集部員が、有機無農薬栽培の第一人者・能登山修氏の指導のもと15㎡の菜園で実践できる有機栽培を学びます。今号のテーマは、編集部員の大好物であるキュウリの栽培です。風によるストレスを抑える「誘引」と、株疲れを防ぐ「若どり」が、どっさり収穫の秘訣。能登山流の栽培ワザを、1つ1つ丁寧に解説します。

栽培指導/能登山 修
有機無農薬栽培研究家。YouTubeなどをとおして、有機栽培の普及活動に取り組む。オーガニックアカデミー専任講師、貸農園「シェア畑」栽培顧問を務める。

イガさんの菜園実験室

トマトの株間
半分にするとどう育つ?

 夏野菜の苗を植えたとき、広くあいた株間を見て「もう少し狭められたら、あと1株植えられるのに……」と思ったことはありませんか。野菜にはそれぞれに適正とされる株間がありますが、それより株間を狭めると、生育や収量はどう変化するのでしょうか。
そこで、夏野菜の代表格・トマトを、株間50㎝の「通常」半分の株間25㎝にした「密植」、同じく株間25㎝にして3段で主枝を摘芯する「低段密植」でそれぞれ栽培。株間が生育や収量に与える影響を検証しました。

栽培指導/五十嵐 透
東京都練馬区の農業体験農園「イガさんの畑」園主。練馬区農業体験農園園主会会員。江戸時代から続く農家に生まれ、平成11年に農業体験農園を開設。現在は約120名の利用者に、年間約20種類の野菜の栽培法をわかりやすく指導している。

循環菜園 野菜づくりの新常識

何粒まきがベスト?
検証! オクラの多粒まき

 オクラは、種を多めにまいて育て、その後間引きして1~2本立ちにするのが一般的です。しかし、アースケアテイカー・内田達也さんは、間引かずに4~5本立ちで育てることを推奨しています。オクラの育ちがもっともよくなるのは、はたして何本立ちなのでしょうか。今回は、「1粒まき」「3粒まき」「5粒まき」「7粒まき」を最後まで間引かず育て、まく種の数や株の数による育ちの違いを検証しました。

栽培指導/内田達也
アースケアテイカー。㈱いかす取締役。1976年、東京都生まれ。神奈川県平塚市で8haの有機栽培圃場を運営し、年間40品目の野菜を出荷。持続可能な農業の担い手を増やす「はたけの学校【テラこや】」講師を務める。


農の匠

キュウリ栽培の極み技

 野菜ごとに優れた栽培技術を持つ生産者に、栽培の極意を伺います。土づくりから収穫までの技術を深掘りすることに加え、家庭菜園に応用できるワザを紹介。今号は、埼玉県深谷市で絶品のキュウリを育てている髙野憲司さんにご登場いただきます。

千重子さんの百品自給暮らし

宝の植物
ドクダミとホオノキ

 八ヶ岳と蓼科山を望める標高1000mの高台に、野菜を中心に果樹、ハーブ、花などが所狭しと植えられた有機自給菜園があります。細井さんは、この菜園と周囲の野山からとれるものを生かし、日々の料理はもちろん、お茶、化粧水など100品以上を自給しています。菜園のなかでも、細井さんがとくに重宝しているのがドクダミとホオノキ。身近な野草や木を使った”自給の知恵”を紹介します。

細井千重子
1943年長野市生まれ。鯉淵学園の農村生活科で学んだあと、農協の生活指導員に。6年勤務したのち、食の源である土を学ぶため、有機農法研究家の内城本美氏の農場で研修。その後、農協に復職し、自給運動などに取り組む。佐久市の農と食を楽しむグループ「千石の杜」やJAなどで講師を務める。著書に『寒地の自給菜園12カ月』(農文協)がある。

木嶋博士の菜食放談

[ナス]
根を深く伸ばして“水で育てる”

 野菜に凝縮された「食の歴史」を、世界各地の自然農法や伝承農法の研究に長年携わってきた、木嶋利男農学博士が語り尽くします。
今号のテーマは「ナス」。淡白な味わいで、調理の汎用性が高い野菜です。実には90%以上の水分が含まれ、栽培でも「いかに水分を吸える強い株に育てられるか」がカギになります。ナスの特性を最大限引き出す栽培法を、木嶋博士が原産地に近いネパールを訪れたときの回想とともに伝授します。

語り/木嶋利男
東京大学農学博士。伝統農法文化研究所代表。栃木県農業試験場生物工学部長などを歴任。長年、世界各地の自然農法や伝承農法の研究に携わる。『連作でよく育つ野菜づくり』『驚くほどよく育つ野菜づくりの裏ワザ 決定版』(共に家の光協会)など著書多数。



自然栽培を成功させる方法 

どっさりとれる!
乾燥に負けないサトイモの穴植え

 神奈川県愛川町の農園で、年間100品目もの野菜を自然栽培で育てて、出荷している田村吾郎さんによる栽培講座。今号は、手軽にできるサトイモづくりのワザを紹介します。田村さんの畑では、近年の暑さのなかでも、夏には葉が人の背丈ほどまで伸び、秋には丸々と太ったイモがどっさり収穫できます。その秘訣は、種イモの植え方と土寄せのタイミング。自然栽培に最適な、猛暑に負けない栽培ワザを教わります。
 
栽培指導/田村吾郎
1971年、神奈川県生まれ。東京農業大学大学院農学研究科修了。2012年、愛川町で就農し、「わんぱく自然農園たむそん」を開園。無肥料・無農薬で栽培した野菜を地元の直売所で販売するほか、個人宅やレストランに届けている。

ひとつ野菜の食べ尽くし献立

新ニンニクは香りを生かして
シンプルに味わう

 「新ニンニク」とは、収穫後乾燥させていない生のニンニクのこと。保存期間が短く、収穫直後の2~3週間しか楽しめないため、とりたてを味わえる家庭菜園ならではの食材です。その魅力は、フレッシュな香りややさしい甘み、そして加熱したときのホクホク食感。香りづけだけでなく、“料理の主役”として新ニンニクを堪能するレシピを紹介します。

料理指導/鴨志田佑衣
助産師、中医薬膳師。夫・純さんが営む鴨志田農園のSNSを中心に、料理教室などのイベントや雑誌の連載をとおして、野菜をたっぷり使ったレシピを紹介している。

別冊付録 

木嶋博士の驚き育てワザ
種まき・植えつけ編

 木嶋利男東京大農学博士の、これまで『やさい畑』で紹介してきた数多くの栽培ワザを厳選。特別な道具や技術がなくても、実践するだけで育ちがガラリと変わる「ひと工夫」をまとめました。種まき・植えつけシーズンに必携の一冊です。
 
監修/木嶋利男
東京大学農学博士。伝統農法文化研究所代表。栃木県農業試験場生物工学部長などを歴任。長年、世界各地の自然農法や伝承農法の研究に携わる。『連作でよく育つ野菜づくり』『驚くほどよく育つ野菜づくりの裏ワザ 決定版』(共に家の光協会)など著書多数。