家の光協会

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やさい畑
2024年8月号

2024年7月3日発売
定価:922円(税込)

特集 
夏野菜の大通信簿

実験 
キャベツ栽培を始めるなら、「移植」か「じかまき」か

実験 
ニンジン栽培における太陽熱処理の効果を検証

実験 
長ネギの囲い栽培

企画・タイトルは変更することがあります。

特集

夏野菜の大通信簿

今年の夏野菜のできはどうでしょうか?
日々の手入れに加えて、予期せぬ天候の変化や病害虫の被害など、さまざまな要因によって野菜のでき・不できは影響を受けています。不調の原因は特定しにくいものですが、収穫物をつぶさに観察することで、ある程度予測できます。
そこで収穫物からわかる好・不調の判定ポイントを示し、来年や次作につながる改善方法を提案します。
なにが悪かったのか、来年はどうすべきか? さらに秋冬野菜はどうするのが得策か? 
より健やかに野菜を育てるための方法を野菜ごとに解説します。

実験

キャベツ栽培を始めるなら、「移植」か「じかまき」か

キャベツはじかまきではなく、苗を植えつけるのが一般的です。「苗を畑に移植する」という工程によって、根に適度なストレスがかかり、活着後の株が強く育ち、球のそろいもよくなるからです。
そこで、移植時の根にかかるストレスの強さによって、キャベツのできにどんな違いが生まれるのかを探るため
①苗床に種をまき、苗を引き抜いて移植
②セルトレーに種をまき、根鉢を維持して移植
③畑に種をじかまき
の3つのパターンで比較検証しました。

実験

ニンジン栽培における太陽熱処理の効果を検証

暑い時期に種をまくニンジンは、雑草との競合が避けられません。ちょっと畑に行かないだけで畝には夏雑草がはびこり、ニンジンは負けてしまいます。
しかし、夏のあいだに太陽熱処理を施しておくと、高温になった地表付近では雑草の種子が死滅し、1か月程度は雑草が生えてこなくなります。
そこで、「太陽熱処理をした畝」と「太陽熱処理をしていない畝」に同じ条件で種をまき、ニンジン栽培における太陽熱処理の有効性を検証しました。

実験

長ネギの囲い栽培

長ネギは通常、溝底に苗を植えつけ、土寄せしながら育てます。長いネギにするには、しっかり土寄せをしなくてはならず、広めの畝間が必要ですが、場所が限られている畑だと難しいのが実情です。
そこで、土寄せを容易にして、さらに省スペースで栽培できるよう段ボール箱を利用した“囲い栽培”を考案しました。
長いネギを手軽に育てられる画期的な栽培法です。