特集
「食料・農業・農村基本計画」から見える今後の農業・農政
「食料・農業・農村基本法」に基づいて、政府が中・長期的に取り組むべき方針として定めるのが「食料・農業・農村基本計画」です。4月に閣議決定された今回の基本計画は、昨年、四半世紀ぶりに改正された基本法の下、初めて策定されるもの。食料・農業・農村という広範な分野にわたって、方針・目標・施策を具体化するため、論点は盛りだくさん。その中でも注目すべき点を絞り、“ホットスポット”として紹介します。
◎ここさえ押さえれば闘える!? 基本計画8つの“ホットスポット”
1 初動5年間が1つの勝負。
2 実効性を高めるための目標・指標の設定。
3 基本理念実現のための5つのテーマ構成。
4 2027年度から水田政策の根本的な見直し。
5 平時・不測時の食品アクセスの確保。
6 合理的な費用を考慮した価格形成を進める新たな仕組みの導入。
7 環境への負荷低減をめざした多様な取り組みの推進。
8 関係人口の増加と楽しい農山漁村の創出。
◎限りある食べ物をみんなでどう分け合うか考える時代
近畿大学名誉教授 池上甲一さん
イラスト/伊藤ハムスターさん
