特集
災害の“事前の備え”と“リスク分散”
「農業に深刻な被害をもたらす自然災害。昨年を振り返れば、元日には令和6年能登半島地震が発生。復興へと歩みを進めていた9月には、記録的な大雨が発生し、複合災害をもたらしました。地震による被害としては、2011年東日本大震災に次ぐ規模となり、農林水産関係の被害額は、3764億円にのぼっています。8月には宮崎県日向灘を震源とする地震を受け、気象庁から初めて「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発令され、スーパーの棚から米が消える騒ぎとなりました。残念ながら、こうした地震や水害をはじめ、雪害、凍霜害といった被害は、毎年どこかの生産現場で発生しています。自助・共助・公助の流れに沿って、自然災害との向き合い方を考えませんか。
◎ルポ 千年に一度のチャンスに変えるため
――のと栄能ファーム(JAのと管内)山下祐介さん
◎自助
BCP策定のススメ 災害にたいしてなにを備えるか?
――編集部まとめ
スマートな天気予報の活用術とは?
――㈱ウェザーマップ寺本卓也さん
◎共助
農家・JA・行政が連携 JA生産部会で立ち向かう
――JAひろしま広島北部地域野菜生産部会ハウス野菜グループ
農業分野における連携体制の構築
――農林中金総合研究所研究員 野場隆汰さん
◎公助
災害にも生かせるポリシーブックの考え
――福岡県JAにじ青年部 田中圭介さん
