特集
“適正な価格”を問う 「高い・安い」のその先へ
今春のキャベツに代表される野菜の価格高騰に、昨年から続く価格の高止まり、その後の備蓄米の放出と、農畜産物を巡って起きた数々の事態は、農家・消費者問わず農畜産物の“適正な価格”を考えるきっかけになりました。しかしながら、「価格」に議論が集中するあまり、食べ物の背景にある多様な「価値」が見過ごされてしまってはいないでしょうか。農家や有識者の考えを紹介し、どうしたら「高い・安い」を越えられるか、価格と価値の関係を見直します。
○食の源である農家は現在の状況をどう見るか?
○生産コストを的確に把握できるか?
――京都大学名誉教授 フードシステム研究所・京都代表理事 新山陽子さん
○地域から食と農を結び直すためには?
――宇都宮大学農学部農業経済学科教授 西山未真さん
○消費者と生産者は共に支え合えるか?
――近畿大学農学部農業生産科学科教授 大石卓史さん
○市場に価格設定を任せていいのか?
――京都橘大学経済学部准教授 平賀 緑さん
○どうしたら「高い・安い」の先へ向かえるか?
