やさい畑

目次

そのほかの目次

珍しい野菜の花/「タマネギ」植松國雄

種まき名人になろう/
「セルトレーと畑の2段階養生でどっしりそろったネギ苗をつくる 」竹内孝功

不耕起を始めるなら、まずダイコンを育てよう /森田亜貴

偉大なる菌根菌 /「菌根菌の目線で野菜を作っていますか?」 小八重善裕

菜園サイエンス /「植物が季節を知るスゴ技」 村上敏文

ひとつ野菜の食べ尽くし献立 /「ズッキーニはサイズで食べ方を変える」 鴨志田佑衣

畑の虫 生態絵巻 /第13回「透明に薄緑、水玉、グラデーション 蛾の翅は、まこと重層的で美しい 」 麻生健洲

区画農園の超絶達人/第7回「 サツマイモの天空返し 」宮﨑靖好

読者のグッドアイデア/「畑作でも大活躍する種籾ネット」「サトイモとサツマイモの同畝栽培」

畑の逸品/「 くわいらず」

やさい畑読者プレゼント

やさい畑倶楽部vol.119

菜園ストレッチ/第4回「 腕に力を入れると痛い」 栁澤和也

やさい畑

2024年4月春号

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主な企画

《特集》立て方ひとつで育ちが変わる あなどるなかれ〝畝力〟

野菜を作付けるときに、欠かせないのが〝畝〟です。
でも、「畝をどう立てるか」までは、深く考えずに立てていませんか? 
じつは、畝の立て方は、野菜や土の性質に合わせて変えなくてはいけません。
畝の高さや耕す深さ、あるいは施す堆肥や肥料によって根が好む環境をつくり出し、健やかに育てる力が畝にはあります。
それが〝畝力〟です。
野菜づくりのいちばんだいじな〝根っこ〟を、文字どおり支える〝畝力〟をものにすれば、野菜づくりが初めての方からベテランまで大豊作まちがいありません。

監修/柳川武夫
1951年生まれ。神奈川県の農業高校教諭を定年退職後、2013年に農家として独立。同県足柄上郡大井町で農園を営む。計80aの畑で年間約30種類の野菜を栽培し、地元の学校給食や市場に出荷している。東京農大グリーンアカデミー本科・野菜の講師も務める。

●畝があるとなにが違う?
● 畝力の決め手は高さにあり
● 畝の向きとサイズ(幅)の決め方 
● 畝力を高める畝の立て方
● 野菜別編 トマト・ナス・ピーマン・キュウリ・スイカほか

《新連載》省力で無農薬で多品目を作ろう ダンドリ達人の有機菜園講座

長い畝にぴっしりと張られたマルチや防虫ネット。
整理整頓が行き届いた畑をよくよく見ると、トンネル支柱にひもを張って、少し変わった誘引をしていたりする。
畑の主である舞田隆志さんは、広い畑を一人で切り盛りするため綿密な段取を組む、いわばダンドリの達人だ。
舞田流の野菜づくりは、
作業性の良い通路幅、畝幅に統一し「資材の大きさに畝の長さを合わせる」という逆転の発想から出発する。
年齢から来る体力の衰えをカバーし、長く家庭菜園を楽しむためのダンドリは、すべての読者にとって福音となるだろう。

栽培指導/舞田隆志
1957年鹿児島県鹿児島市生まれ。国立大学の水産学部を卒業後、建材メーカーに勤務する傍ら、18年前から野菜づくりを始めた。30㎡の区画農園からスタートし、定年退職後は千葉県佐倉市で750㎡もの畑を耕し、年間60品目もの野菜を有機無農薬で栽培する。直売所等に出荷し、今では「まいちゃん菜園の野菜が欲しい」という指名買いがされるほどの人気を博す。そんな毎日を2011年から続くブログ「まいちゃんの家庭菜園&一人農業」で発信している。

〈春号で紹介する内容〉
● 750㎡で60品目を切り盛りする作付けのダンドリ
● 畑を差配する4つのダンドリ 
● トマト 
● ナス
● ピーマン 
● キュウリ 
● ズッキーニ 
● インゲン
● トウモロコシ 
● サトイモ 
● ショウガ

《新連載》自然栽培を成功させる方法 自然栽培は草で土をつくる

自然栽培と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか。
「草を生やして畑の見栄えがよくない、肝心の野菜が小さい」といったあたりでしょう。
神奈川県愛川町で『わんぱく自然農園たむそん』を営む田村吾郎さんは、自然栽培を貫いて年間100品目以上の野菜を作り、その品質はレストランのシェフや料理研究家を虜にしています。
田村さんは「わたしのやり方は、家庭菜園でこそ向いていますよ」と言います。
第1回めは「草で土をつくる」という自然栽培の核心に迫ります。

栽培指導/田村吾郎
1971年、神奈川県生まれ。東京農業大学大学院農学研究科修了。専攻は発酵学。飲食、ホテル業界で働いたのち、有機農法と自然栽培を学ぶ。2012年、愛川町で就農し「わんぱく自然農園たむそん」を開園。無肥料・無農薬で栽培した野菜を地元の直売所で販売するほか、個人宅やレストランに届けている。

〈めざせ大発見 畑の探求者〉 スイカの塩ビ管栽培

スイカはアフリカ南部が原産地とされ、高温と乾燥が大好き。
そのため湿度の高い日本の夏はスイカにとって好ましい条件とはいえません。
じっさい雨が原因で病気にかかり、全滅するケースもあります。
そこで塩ビ管を利用して乾燥した土壌環境をつくり出したところ、スイカが驚くほど旺盛に育ちました。

栽培・文/和田義弥
大学卒業後、出版社勤務を経てフリーライター。茨城県石岡市に暮らし、約5反の田畑で自給用の米や野菜を栽培。世界70か国以上を旅したなかで出合った多様な栽培法を実践する。著書に『一坪ミニ菜園入門』(山と渓谷社)などがある。

〈イガさんの菜園実験室〉  植える深さでトマトの生育はどう変わる?

読者のみなさんは、いつもトマト苗をどれくらいの深さで植えていますか。
根鉢と地面を同じ高さで、なんとなく植えていないでしょうか。
ところが、五十嵐さんは長年、子葉の位置まで埋まる深さで植えるのを常としています。
また、農作業の手間を減らそうと、根鉢を「置くだけ」で植えつけを完了させる農家も出始めています。
はたして、苗を植える深さでトマトの生育はどう変わるのでしょうか。

栽培指導/五十嵐 透
東京都練馬区の農業体験農園「イガさんの畑」園主。練馬区農業体験農園園主会会員。江戸時代から続く農家に生まれ、平成11年に農業体験農園を開設。現在は約120名の利用者に、年間約20種類の野菜の栽培法をわかりやすく指導している。

〈フクダ流ひらめき菜園塾〉 ウリ科野菜御用達〝たねわりてこちゃん〟を作ろう

ウリ科野菜の種は種皮を割るとスムーズに発芽し、がっちりした苗ができます。
この〝たねわりてこちゃん〟は、福田さんオリジナルの種割り専用の道具。
簡単に作れて、種皮をらくらく割れるスグレモノです。〝たねわりてこちゃん〟の作り方と、
無加温で行うウリ科野菜の苗づくりをまとめてお教えします。

指導/福田 俊
東京農工大学農学部卒。家庭菜園研究家&ブルーベリー研究家。元東京農業大学グリーンアカデミー専科野菜講師。埼玉県にある畑と都内自宅の車庫上スペースで有機・無農薬の野菜づくりを実践。YouTubeの「福田俊チャンネル」は、登録者4.4万人を超える。著書は『おもしろアイデア栽培術』(万来舎)など多数。

〈循環菜園 野菜づくりの新常識9〉 トマトの育苗はどれが正解? 鉢上げをするorしない実験

トマトの育苗といえば、まずは育苗箱やセルトレーに種をまき、ポットに鉢上げして苗を仕上げるのが常識です。
なぜ、手間をかけてまで鉢上げをするのでしょうか。
鉢上げせずに苗を植えると、どんな不具合が起きるのでしょうか。
鉢上げをした苗と鉢上げをしない苗を植えつけ、その育ち方の違いを検証しました。

栽培指導/内田達也
アースケアテイカー。(株)いかす 取締役。1976年、東京都生まれ。神奈川県平塚市で7haの有機栽培圃場を運営し、年間50品目の野菜を出荷。持続可能な農業の担い手を増やす「サステナブル・アグリカルチャー・スクール」講師を務める。

〈スマイル農園のなるほど栽培 第25回〉 エダマメの摘芯実験 どこで切るのが正解?

エダマメを摘芯すると収量が上がるというのは、農家の間ではよく知られたテクニックです。
栽培途中でも簡単にできるので、家庭菜園で実践している人も多いのではないでしょうか。
でもじつのところ、どれほど効果があるのでしょうか。
そしてどの位置で摘芯するのが効果的なのでしょうか。
いっせいに種まきしてスタートし、収穫までの様子を比較すると、収量以外の大きなメリットも判明しました。

指導/豊泉 裕
1967年生まれ。東京都立川市の農業体験農園「スマイル農園」園主。江戸時代から続く農家の十代目で、就農29年め。農園利用者に年間約50種類の野菜の栽培を指導。

草刈り鎌 なるほど身上書

草刈りの道具と聞いて、まず思い浮かぶのは鎌でしょう。
身近な存在ながら、売り場に行くと種類があり過ぎて、どう選んだらいいか迷いませんか? 
それぞれの長所・短所を把握したうえで使えば、除草の効率や力加減が大きく違ってきます。
ここでは代表的な5つの鎌を取り寄せて畑へ持ち出し、使い勝手を比べてみました。

文/和田義弥
大学卒業後、出版社勤務を経て、フリーライターに。茨城県石岡市に暮らし、約5反の田畑で自給用の米や野菜を栽培。畑や水田で日々、除草に励んでおり、道具の使いこなし方も熟知している。近著に『一坪ミニ菜園入門』(山と渓谷社)がある。

〈別冊付録〉除き方・生かし方が深くわかる 畑雑草のトリセツ

読者アンケートで「野菜づくりのどこに大変さを感じるか?」と尋ねたところ、1位が虫害、僅差の2位で雑草、そして3位が病気、4位が暑さでした。
このように、家庭菜園愛好家を悩ませる雑草は、どんなにがんばっても畑からなくなりません。
心がけたいのは、野菜の生育を阻害しない程度に雑草と折り合える、無理のないつきあい方です。
雑草の正体を知り、省力で効果的な除草法を身につけましょう。

【監修】
⇒P2~19、26~29
サステイナー/森田 亜貴
京都大学大学院農学研究科修了。専攻は雑草学。(株)マイファームが運営する体験農園・横浜さつきが丘農園などの“自産自消”アドバイザー。また、持続可能な食と農を考える学習会などを開催している。

⇒P20~25、30~31
アースケアテイカー/内田 達也
(株)いかす 取締役。1976年、東京都生まれ。神奈川県平塚市で7haの有機栽培圃場を運営し、年間50品目の野菜を出荷。持続可能な農業の担い手を増やす「サステナブル・アグリカルチャー・スクール」講師を務める。

《目次》
Part➊ 雑草を知る
なぜ、畑に雑草がはびこるのか……2
雑草と野菜は何が違うのか……4
一年生雑草と多年生雑草の違いとは?……6
 畑でよく見かける一年生雑草……8
 畑でよく見かける多年生雑草……10

Part➋ 雑草の取り除き方
雑草のタイプ別に除草法を使い分ける……12
雑草の生長リズムに合わせて除草する……14
夏雑草は2段階で抜き取る……16
多年生雑草は冬にやっつける……18

Part➌ 雑草に負けない野菜づくり
野菜優位の畑にするには?……20
表層除草した土で覆う……22
ポリマルチと緑肥作物で覆う……24
草マルチで畑を覆う……26
野菜とその残渣で畑全体を覆う……28
太陽の力で、雑草が生えない土の層をつくる……30

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