やさい畑

目次

その他目次

畑の虫 生態絵巻「働きアリは多忙を極める」麻生健洲

「小屋しらべ」農小屋学会

種まきには絶対“バーミキュライト”竹内孝功

読者のグッドアイデア「除草には古のこぎり/キャベツと相性のよいリサイクルマルチ/卵の殻活用法2種/キャベツ・ブロッコリーのエンドレス栽培/ナスとエンドウのリレー栽培/省力・豊作の農法」

第2回やさい畑大賞 募集のお知らせ

やさい畑読者プレゼント

やさい畑倶楽部vol.103

すばらしい! 日本の品種/第5回「なぜ、日本人はカブよりダイコンを食べるのか?」竹下大学

やさい畑

やさい畑 2021年夏号

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主な企画

夏から秋への切り替えを成功させる 相性抜群!豊作リレー栽培

畑では夏野菜の収穫が続く7~8月は、秋冬野菜をスタートさせるだいじな時期でもあります。
そこで重要になってくるのが、夏野菜から秋冬野菜への引継ぎ作業。
タイミングよく、相性のよい野菜からリレーすれば、後作のできがぐんとよくなります。
たいせつなのは、3つのルール。
これさえ守れば、秋冬野菜の金メダル級の豊作も、夢ではありません。


監修/木嶋利男
 東京大学農学博士。MOA自然農法文化事業団理事。栃木県農業試験場生物工学部長などを経て、自然農法や伝承農法の研究に携わる。科学技術庁長官賞、全国農業試験場会長賞受賞。『連作でよく育つ野菜づくり』『野菜の植えつけと種まきの裏ワザ』(家の光協会)など著書多数。


〈内容〉
 秋冬野菜は、適期を逃さないで
 トマト    → カリフラワー
 キュウリ   → ブロッコリー
 カボチャ   → 葉物野菜
 カボチャ   → キャベツ
 スイカ    → ホウレンソウ
 エダマメ   → ニンジン
 トウモロコシ → ダイコン
 オクラ    → ソラマメ
 サツマイモ  → タマネギ
 ナス・ピーマン→ ハクサイ
リレー栽培、これだけは気をつけて

〈連載〉循環菜園のすすめ

秋冬野菜の備えは、暑い盛りが好機。
夏野菜の残渣を鋤き込んで、有機物の循環を一気に加速させる「太陽熱発酵処理」と、頑強な苗になる「高床式育苗」。
この2つを駆使すれば、無農薬でも病害虫に負けないニンジンやキャベツができる。


栽培・指導/内田達也
 ㈱いかす 取締役。1976年東京都生まれ。神奈川県平塚市で4㏊の有機栽培圃場を運営し、年間50品目の野菜を出荷している。持続可能な農場の担い手を増やす「サステナブル・アグリカルチャー・スクール」講師を務める。

〈今号でご紹介する内容〉
 太陽熱発酵処理で土をフカフカにする
 ニンジン/ダイコン/キャベツ/芽キャベツ/ブロッコリー/茎ブロッコリー/
 カリフラワー/ハクサイ
 暑さに負けない高床式で苗をつくる

イガさんの菜園実験室 夏ニンジンのまき比べ

ニンジンは「芽が出れば半分成功したようなもの」と言われるほど、発芽しにくい野菜です。とくに夏に種をまく作型では「ほとんど芽が出なかった…」ということも珍しくはありません。
ネックとなるのは、夏の高温・乾燥です。それなら、種まき後に被覆し、土の乾燥を防げば、うまく発芽するのではないでしょうか?
資材の種類や条件を変えて、発芽率と、最終的な収穫量を比較しました。


栽培指導/五十嵐 透
 東京都練馬区の農業体験農園「イガさんの畑」園主。練馬区農業体験農園園主会会長。江戸時代から続く農家に生まれ、平成11年に農業体験農園を開設。現在は約120名の利用者に、年間約20種類の野菜の栽培法をわかりやすく指導している。

〈新連載〉福田式省力有機菜園 夏まきニンジンが大成功! 溝つけ君で溝底播種 

自分で野菜を作るなら、ぜひ有機無農薬栽培で。そう意気込む家庭菜園愛好家は多いが、実際にやってみると労力に見合った成果を得るのは簡単ではない。
福田さんは、畑を遊ばせないスペースどりや作業を格段に楽にしてくれる便利道具を自作し、有機無農薬栽培を実現。菜園歴40年で培った熟練の技は、家庭菜園に寄り添いすぐに役に立つものばかり。
力を入れるところ、抜くところ、体力の衰えをカバーして菜園を維持する知恵を学んでいこう。
第一回は、家庭菜園でもっとも失敗しやすいとされる、夏まきニンジン。種まきのノウハウと、それをサポートする道具が省力なのに大収穫を約束してくれる。


監修・写真提供/福田 俊
 1947年、東京都生まれ。東京農工大学農学部卒。菜園家、ブルーベリー研究家、東京農業大学グリーンアカデミー専科野菜コース講師。1979年から家庭菜園を開始。埼玉県にある約10aの畑でさまざまな実験を試しながら、楽しくてラクな有機無農薬栽培を研究している。「連続混植栽培」をはじめ、いくつものアイデア栽培や便利グッズを考案。

ムギづくり 始めませんか?

畑に隙間があれば、ムギをまきましょう。
畝が空いたとき、すぐに植えたい野菜がなかったら、ムギをまくとよいでしょう。
ムギは生えていても、刈り敷いても優秀なマルチとなり、鋤き込めば、分解され腐植となって、土を肥やします。
始めるなら、秋こそ好機です。


監修/石綿 薫
 1971年生まれ。東京農工大学農学部卒。種苗会社を経て、財団法人自然農法国際研究開発センター。ムギ類と野菜を組み合わせた栽培体系の確立など、有機栽培技術の研究開発に携わる。退所後は、長野県松本市で就農。

秋冬野菜の害虫対策 捕殺&防虫ネット掛けのコツ

【憎まれ虫、夜に憚る】
秋冬野菜の栽培において重要なのが、生育初期における害虫対策です。
どこを探しどう退治すればよいのか、ポイントを押さえた夜の見回りで被害は大きく減らすことができます。

 監修・実技指導/小川幸夫
  慶応義塾大学経済学部卒業後、農業機械メーカーを経て、実家の農場を継ぐ。
  1.5haの畑で、年間100品目、500品種の野菜と果樹を無農薬で栽培する。

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【東京農大のグリーンアカデミーの出前講座 第4回 /
 防虫ネットは、掛ければいいってものじゃない】
防虫ネット掛けているのに虫だらけ、という経験はありませんか?
害虫予防に有効な防虫ネットも、掛け方によっては被害が拡大します。
ダメな掛け方と正しい方法のどこで差がつくのかしっかり理解しましょう。
 
 栽培指導/柳川武夫
  神奈川県の農業高校で長年野菜の栽培技術を指導。退職後、就農。
  80aの農地で年間30種類の野菜を栽培・出荷するかたわら、2013年より
  東京農業大学グリーンアカデミー本科の講師を務める。


〈ときめき品種を育てよう〉子持ちタカナ & ネギニラ

作付け回数も、スペースも限りがあるなら、おなじみの野菜でもとびきりの品種を作りたいもの。
農家でありながらレストランのオーナーシェフとしても腕をふるう伊藤総司さんが、調理法を見通しながら作った野菜は300種。
多くのお客さんに愛されてきた野菜は、作っても食べても、ときめく魅力にあふれています。


栽培・料理指導/伊藤総司
 1980年、神奈川県生まれ。東京農工大学農学部を卒業後、農業法人を経て、2010年に新規就農し、ネット直販で販路を拡大。お客に求められる品種を厳選し、いまは年間200種ほどを作る。同年にレストラン「地菜ダイニング 菜菜菜」を開店、オーナーシェフとして厨房にも立つ。

〈木嶋流 野菜づくり道場第15回〉 エンドウの夏まき冬どり

秋に種をまいて、翌春に収穫するエンドウは、栽培期間が長いのが難点です。
ところが夏の終わりに種をまき、秋から冬にかけてとる作型なら、栽培期間は約半分に短縮。
通常ならマメがない時期に、マメを楽しめるのもうれしいところです。
「なぜこの時期に収穫できたの?」と周囲から驚かれること間違いありません。
発芽が難しい「夏まき成功の秘訣」をご紹介します。


指導/木嶋利男
 東京大学農学博士。MOA自然農法文化事業団理事。栃木県農業試験場生物工学部長などを経て、自然農法や伝承農法の研究に携わる。科学技術庁長官賞、全国農業試験場会長賞受賞。『連作でよく育つ野菜づくり』『野菜の植えつけと種まきの裏ワザ』(家の光協会)など著書多数。 

栽培・文/神田賢志
 木嶋流野菜づくりを学ぶ農業青年。農業系出版社に勤務後、海外などでの農業研修を経て、2020年から東京都八王子市で新規就農し、現在はキテレツファーム代表を務める。「人を自然にやさしく」をモットーに、圃場の7割で有機JAS認定を取得。

〈ダイコン栽培の新技2連発〉寝かせ植え & 移植

【スマイル農園のなるほど栽培 第9回 / ダイコンの寝かせ植え】
ダイコン栽培では大量の間引き菜が出ますが、持て余しがち。
いちどは抜いた間引き菜を、植え替えて再利用できたら…。
そこで一計。畑にある方法で植えなおしてみたところ、間引いた細ダイコンが極太へと生まれ変わりました。

 栽培指導/豊泉 裕
  1967年生まれ。東京都立川市の農業体験農園「スマイル農園」園主。
  105区画の利用者に年間約50種類の野菜の栽培を指導する。江戸時代から
  続く農家の10代目。

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【めざせ大発見畑の探究者 / ダイコン苗を移植せよ】
「ダイコンは移植しない」のが栽培の常識とされていますが、もし移植でも育つなら、作付けの自由度が格段に高まります。
発芽後に根が詰まらないよう、培養土&籾殻の二重の苗床に種まき。
お手軽移植で、きれいなダイコンがとれる方法を確立しました。

 栽培実験・文/和田 義弥
  大学卒業後、出版社勤務を経てフリーライター。茨城県石岡市に暮らし、世界
  70か国以上を旅したなかで出合った多様な栽培法を実践する。

〈種まき名人になろう 第11回〉じかまき&鞍つき畝で秋どりキュウリを作る

真夏のいちばん食べたい時期に、春植えのキュウリはたいてい終盤を迎えます。
梅雨明けとともに枯れてしまうことも。
そんなときは夏まき用品種を選んで再挑戦。
苗はなくともじかまきで、10月までのロング収穫が可能です。

監修・写真/竹内孝功
 自然菜園コンサルタント。自給自足Life代表。無農薬、無化学肥料栽培による持続できる自然菜園を指導。

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病害虫を寄せつけない 最強のコンパニオンプランツ

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たくましい野菜ができる 引き算の土づくり

2023年 10月 秋号

<特集>だいじなことだけ楽しく学べる お笑いマンガ肥料教室 

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