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HOME > JAのみなさまへ > 写真のチカラ > 第9回 花に近づいて撮る
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第9回

花に近づいて撮る

 

今月の一言

接写用の道具が必要かもしれません。
ググッ!と寄ってイキイキ撮りましょう!

写真の撮影では、連載中で幾度も述べましたが、主題(被写体)をいかに目立つように撮ることがたいせつ。「何を見せたいのか」がはっきりすると、おのずとよい写真になります。
「写真は引き算」といいますが、周りのものを省いて被写体そのものを読者にばっちり見せることはいい写真にする上でとても重要です。じゃあ、被写体にググッと寄って撮ればいいって? それでは試しにいま読んでいる『家の光ニュース』を手に持って、少しずつ目に近づけてみてください。どうですか? 見やすい距離は人それぞれかもしれませんが、あまり近寄るとピントが合わなくなってしまいますよね。人間の目もカメラのレンズも同じです。レンズの種類によって、得意な距離があります。
今月は「接写」のお話です。簡単に言うと、小さい被写体(花や虫等)にカメラを近づけ、大きく撮影することです。


近寄って撮影するには

クローズアップレンズはレンズの前面のねじ穴に取り付けます。

みなさま愛用のレンズには「マクロ」機能がついていますか? 汎用のズームレンズでも簡単な接写は楽しむことができます。一度自分のレンズでどこまで近寄って撮影できるか、試してみるといいですね。かなり近寄って撮影できると思います。 
「これで十分」という方もいらっしゃると思いますが、接写用の「クローズアップレンズ」や交換レンズの「マクロレンズ」を用意すると、さらにすごい接写ができるようになります。

クローズアップレンズ
レンズの先端、フィルターを取り付けるねじにつけて使います。どのくらい大きく写したいか(近寄りたいか)に応じて、種類があり、ピントの合う範囲が変化します。購入するさいは、お店の方に相談して選ぶようにしましょう。

マクロレンズ
接写をするさい「プロ並み!」にこだわるならば、迷わずゲットしましょう。撮影する距離によって付け替えをしなくてもよいので、フットワークも軽くなります。よく「接写専用」だと思われている方がいるようですが近くから遠くまでピントが合います。普通の撮影にも使えます。

マクロレンズを使えば、こんな風に近づいて、大きく撮影することが可能です。 マクロレンズです。このレンズは1:1まで近づいて写すことができます。 普通のズームレンズでも、「MACRO」と書いてある位置で撮影をすれば、それなりに近づいて撮影できます。

花の撮影の注意点

被写体はよーく吟味して。
ナイスな被写体を探します。自分の目で近寄ってよく見てください。お花の場合は汚れや虫食い、枯れているものは避けましょう。

晴天、日陰、光はどうする?
茎は緑色で、暗く写ります。お花は白など、淡い色が多い。したがって、晴天の野外ではコントラストが強くなり、花びらが真っ白く飛んでしまったり、逆に茎が真っ黒になって写ったりします。はじめは明るい曇りの日を選ぶとよいと思います。影が強い場合はレフ板を使ってください。

アングルはどうする?
地面など、余計なものは写りこまないようにしましょう。花ごとに美しく、かわいく見える角度が違います。好みのアングルで。

開いている花などは上から撮影してみましょう。 花びらの重なりが美しいので、花の横から撮影しました。花は見る角度によって表情が変化しますので、自分が感じた角度で撮影すると良いですよ。

手前や後ろにボケを生かすと、雰囲気のある写真になります。

絞りとか、どうすればいい?
先月号で、少し勉強しましたが、浅めの被写界深度で、周りがぼけるようにすると主題の花が目立ちます。ピントは雌しべにあわせるといいですよ。

ブレに注意!
カメラをのぞくとわかりますが、ちょっとした振動や風で震えだします。接写時は、倍率が高いため少しの震えも大きく見えて当然なのですが、三脚を使ったり、レリース(カメラから離れてシャッターが切れるケーブル)を使ったり、ない場合はセルフタイマーでカメラブレを防いでください。屋外の撮影は風や、人の歩く振動、自分の鼻息にも注意です。根気よく風が止むのを待って、ブレがおさまったら撮影をします。
デジタルカメラの場合はカメラを連射モードに変えて、何枚か撮影した後、ブレていないか、ピントが合っているか確認します。このとき、カメラのディスプレイで拡大機能のあるものは最大まで大きくして確認をするようにしてくださいね。しっかり撮影できているように見えても、印刷をしたらブレていたということがよくありますので気をつけてください。
失敗例です。近づきすぎでピントが合いませんでした。 時には裏側から撮影してみても。

虫眼鏡で接写にチャレンジ

接写するときは専用のアクセサリーを購入すると使い勝手がよいのですが、とりあえず大きく拡大して撮影をしたいと思ったら、意外と使えるのが虫眼鏡。もちろん限界はありますが、マクロ機構が弱いカメラでも、グイグイ大きく写せます。



虫眼鏡をつけず、ズームレンズ(マクロつき)で撮影した例です。ここまでしか寄ることができませんでした。 汎用のズームレンズ(マクロつき)に虫眼鏡をつけて撮影しました。だいぶ近くまで寄って撮影できます。
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