農村文化情報
| 分類:有機減農薬栽培 | 都道府県:千葉県 | 団体名:JA市原市 |
| グループ名:山崎たまご工房 | ||
| 動物好きを生かす農業スタイル めざすは自給自足の生活 |
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| 「山崎たまご工房」では、自家製の安全食品を販売。のびのびと農業を楽しみながら、二人三脚で進む姿は、まさに農業者の新しいライフスタイル。 |
| ●事業の活動内容 | |
| 市原市上原地区で、「アイガモ米作り+放し飼い養鶏+養鶏」の経営を営むのは山崎毅彦さん(39)、美佐江さん(40)夫妻。 養鶏は放し飼い方式をとり入れ、自然に近い状態で、成鶏500羽、雛200羽を飼育している。そのほか、水田にアイガモを放しての有機米作り、2基の巣箱を活用しての養蜂も手がけている。 美佐江さんは、二人が手塩にかけて育てた鶏の卵や、ハチ蜜、アイガモ米を材料にして、自宅脇に建てた加工場(山崎たまご工房)で、お菓子類を製造販売している。 そのほか、2002年11月にオープンした道の駅「あずの里いちはら」にも、仲間の会員(52名)とともに、アイガモ米、ハチ蜜、菓子類などを出品し、販売している。 ちなみに、山崎さん夫婦が手がけている主な農産物、農産加工品は、次のとおり。 ○アイガモ米 5kg、10kg、30s詰め 10kg 5700円を目安に販売 ○菓子類 焼きケーキ 全品 1個 400円 ◎たまご牧場ケーキ、カボチャケーキ、ゴマケーキ、チーズケーキなど ◎そのほか季節のものとしてブルーベリーやイチヂクを使ったものも マドレーヌ 1袋 5個入り 250円 卵クッキー 1袋 90g入り 200円 ポン菓子 1袋 100g入り 200円 おこし 1袋 80g入り 200円 プリン 1個 100円 やわらか大豆 1袋 200円 かきもち 1袋(10枚入り) 250円 だんご 1パック15個入り 300円 ○鶏卵 1個 50円 ◎ 1パック6個いりのものも ○ハチ蜜 (販売する場合はg当たり 200円) ◎自家用が主 ○もろみ漬 1パック(110g) 150円 ◎転作コムギを材料に利用 山崎さん夫婦は、これらの商品を「自分のところでとれた農畜産物を使って添加物の入らないものを」ということを方針に製造販売している。 これまではJA市原市の行なっている朝市や直売所に出品し、販売してきた。新鮮・安全なことが評判となり、しだいに販路が広がりつつある。一例を挙げれば、鶏卵は1個50円とやや割高だが、ゆったりとした遊び場のある鶏舎内で平飼いし、抗生物質や栄養剤などはいっさい与えず、自家配合した飼料にコマツナ、ダイコンの葉、牧草などの緑餌を与えているため、アトピー性体質の子どもが食べても症状が出ないという。評判を聞いて遠融地からも購入客がみえるほどである。 | |
| ●事業の開始時期、実施の理由・目的 | |
| 毅彦さんは子どものころからペットショップで売っている動物で飼ったことのない動物はないほどの動物好きだった。それに加えて、庭造りや食べ物にも並々ならぬ関心があるという“田園の趣味人”だった。 3年ほど前までは、公務員として働くかたわら、食と動物を結びつけて、アイガモ米作りと放し飼い養鶏をスタートさせた。凝り性の彼は、どちらも本から知識を得て栽培や飼育の技術をマスターした。 一方、美佐江さんは、農業と関係のないサラリーマン家庭に育ち、東京の大学で食物学を専攻した。あるとき、農薬や化学肥料などの危険性について書かれた有吉佐和子の『複合汚染』を読み、「こんなひどい状態なのか」とショックを受けた。それ以来、酪農家の友人とハム、ソーセージやみそを手づくりするなど、家族で田園暮らしを楽しんできた。 3年前、毅彦さんが脱サラしたのを契機に、養鶏も成鶏500羽規模に拡大し、養蜂も始めた。それとともに、美佐江さんは、規格外の鶏卵を使ったお菓子づくりを計画。自宅わきに加工場をつくって、保健所の営業許可を取得して、2000年6月から製造販売を始めた。 | |
| ●事業の特色 | |
| 山崎さん夫婦の手がける農畜産、農産加工の底に流れるのは、徹底した“安全な食べ物づくり”である。 養鶏では市販の配合飼料はいっさい使わず、自家配合飼料+緑餌で飼育している。また、ケージ飼いでなく平飼いで鶏の生理にあったかたちでの飼育をしている結果、産卵率は低下するものの質のよい卵が生産できるという。併せて、夜間休息するための鶏舎内の籾殻の上に排泄された鶏糞は格好の堆肥の材料になる。こうしてできた堆肥は水田に還元されるかたちをとっている。さらにその水田で作られるレンゲなどの牧草は、鶏の緑餌となるといった循環型農業のサイクルを実現させている。 一方、美佐江さんのつくる菓子類などは、自分のところでできる農畜産物を使うとともに、製造工程でも手づくりにこだわっている。例えば、市販のだんご類は「もちソフト」なる添加物が使われているので、日にちがたってもやわらかいままだが、美佐江さんのつくるものは添加物を入れないので、その日に食べてもらわないとかたくなってしまう。したがって、早朝4時、5時に起きてだんご作りをする日々が続くのである。 | |
| ●活動の成果、今後の事業展開計画 | |
| <養鶏> 毅彦さんは、より平飼いに適した鶏を見つけ出そうと「名古屋コーチン」「モミジ」「アローカナ」「イサブラウン」「ロードアイランド」「鳥骨鶏(うこっけい)」などの品種を飼っている。これまでの結果では、緑餌を食べさせ放し飼いをしていることで、ふつうの鶏の長さは3倍になり、病気なりにくく、丈夫に育つという。また、鶏舎は6棟あるがほとんどにおいがしない。 <アイガモ米作り> 除草剤を使わないように除草目的でアイガモを導入。4月末ごろ田植え後3日ほどして水田に放す。期間は3ヵ月後のおよそ7月末ごろまで。このころになると、アイガモが成長して大きくなり、イネの穂を食べるためである。10a当たりに放すアイガモの羽数は10〜15羽である。その場合も、イネの育成状況をみて放している。 アイガモを放す水田面積は50a。栽培品種は『コシヒカリ』で40俵(1俵60kg)ほど収穫できる。他に比べて、やや高値で販売できるが、それにも限界がある状況だという。したがって、全収量の1/3ほどを米粉にして加工用に回している。 <養蜂> 現在のところ2箱ほどの規模。2月末(ウメが咲き始めるころ)から6月(アカシアの花が終わるころ)まで放して、蜜を採っている。採った蜜は自家用と多少ケーキなどに使う程度である。 <菓子づくり> 三年めを迎えてレールに乗った感じだという。“手づくり”をモットーにしているため、製造にはかなりの手間と時間がかかる。とりわけだんご類を始めたため、早朝からの作業となり、忙しいときは親類の人に手伝ってもらっている。製品の運搬はおもに毅彦さんの仕事だが、「今年脱サラ後初めての忙しさ」というほどの盛況ぶりである。 | |
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《問合せ先》 「山崎たまご工房」 (山崎毅彦・美佐江) 〒290−0222 千葉県市原市上原203 TEL0436−95−3035 | |
| ●地域の概況 | |||
| 市原市内には、房総丘陵に属する丘陵性山地が広がっている。北西部の東京湾岸沿いには、平坦な海岸平野と埋立地が開けている。ほぼ、中央部を養老川が南から北へ流れ、東京湾に注いでいる。 市の基幹産業は工業で、東京湾岸の埋立地に石油コンビナートや、造船・電力などの大企業が立ち並び、京葉工業地帯の中核を成している。 市南部の養老川流域は農業が盛んで、米麦、サツマイモ、野菜、葉タバコ、ラッカセイなどが生産されている。そのほか、養鶏をはじめとする畜産も各地で行なわれている。特産物としてはナシ、メロン、スイカなどが挙げられる。 |
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