農村文化情報
| 分類:農産加工 | 都道府県:宮城県 | 団体名:JA矢本町管内 |
| グループ名:農家直売所「つけもの工房 純」 | ||
| ** 漬物を主体に30品目以上の加工品を販売 ** |
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| 農家の主婦10名が会員となり「自分の作ったものを自分で売る」をモットーに直売所を運営。漬物や新鮮な野菜が評判になり町外からの常連客も増えつつある。 |
| ●事業の活動内容 | |
| 矢本町は宮城県内でも有数の野菜産地。地域の農家の人々が、自分で作った農産物に値段をつけて販売する農産物直売場が「つけもの工房 純」だ。代表の本田純子さんの加工場では、現在パート2名と本田さんの3人で運営し、ほかに7名のメンバーが生産・販売にたずさわっている。 商品は本田さんの自宅のとなりに設けた販売所、矢本町内にある直売所、それに加えてイベント販売、量販店などにも出している。加工している商品は漬物、ジャム、ケチャップなど30種類にもおよんでいる。活動を始めてまだ2年あまりでもあり生産量は多くはないが、材料となる野菜はすべて地元産を使用。ほとんどが自家生産だが、時期によって入手できないときは、信用のできる近所の農家に依頼してまかなっている。 年間の生産量は次のようになっている。ジャム(イチゴ、トマト、リンゴ)約300本(1個300円)、ケチャップ約50本、ラッキョウ200kg、梅干し23kg、ダイコン3000kg、ナス1000kg、キュウリ2000kg、そのほかカブ、キャベツ、ハクサイ、チンゲンサイなどもある。とくに冬場は贈答用の漬物セット(2000円前後)が人気を博している。 | |
| ●事業の開始時期、実施の理由・目的 | |
| 本田さんの家では昭和58年に金物店をやめ農業専業に転業。それから収入を増やすために農産物を加工し付加価値をつけて売りたいと考えるようになった。そのころ数人の仲間と計画したものの、資金繰りがつかず断念していたが、平9年10月に加工業の許可を取得し、「無添加の漬物を、みんなに食べてもらいたい」と、本田さんの夫である七二さんが生産するキュウリを主体に、自家製野菜の加工販売をスタートした。当初、本田さんは漬物を買ってもらった顧客に、サービスとして野菜を無料で提供していたが、これが好評で野菜の販売と加工品の直売に挑戦することになった。 当初、本田さんの家だけでは品揃えをまかなうことができず、近所の野菜農家や加工の仲間に声をかけ、8名が本田さんの工房と共同でスタート。その後、花農家が参加し10名のメンバーが会員となり、平成11年4月には直売所を開店し現在にいたっている。 | |
| ●事業の特色 | |
| 本田さんの家では電解水を利用し、野菜の栽培になるべく農薬を使わないように心掛けている。さらに野菜の旨みをだすために、米ヌカを利用してボカシをつくって使用。そのかいもあり、「美味しい野菜」と高い評価を得ている。 直売所をはじめた当初は、「試行錯誤の連続だった」と本田さんは言う。毎月1回の定例会をもち、1か月の売上の確認、お客の意見や反応を参考に品揃えや品質、価格などを検討している。このような仲間たちの検討会の場から、夏場の鮮度保持のために中古の冷蔵ケースを設置したり、秋には顧客たちへの「農家直売所感謝祭」などを実施することができた。感謝祭では、北赤井地区の採れたての新鮮野菜を廉価で販売したり、従来の加工品に加えて、くるみ豆腐、味付けコンニャク、餅、焼き芋などを販売。そのほかに先着100名に粗品を進呈したり、赤飯やとん汁、漬物などを無料でサービスしている。 なお、店番をしている本田さんの母親の賃金や光熱費・水道代などの運営経費は店の使用料(会員売り上げの15%、非会員10%)でまかなうようになっている。 | |
| ●活動の成果、今後の事業展開計画 | |
| 手作りの農産加工品が格安で買えるとあって、町外からの訪れる常連客もふえつつある。顧客たちからは「安心して口にできるし、美味しい」との声があり、会員たちからは「自分たちで決めた値段で販売することができるので、小売業もできて楽しい」「直売場は消費者と農業を結ぶ出会いの場。買い物に来た人たちの声も聴けるし、仕事の励みにもなる」との声があがる。 「つけもの工房 純」では、新鮮で安全な野菜や美味しい漬物を中心に「自分で作ったものは自分で売る」を基本に、さらに全国の人にPRしていくことを目指している。本田さんは「工房で生産された加工品は地方にも発送しているので、多くの人が利用してくれることを期待しています」と語っている。 <『家の光』2000年2月号掲載・2000年9月更新> | |
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《問合せ先》 『農家直売所「つけもの工房 純」』 (代表)本田純子 TEL&FAX:0225−82−3710 〒985−0501 宮城県桃生郡矢本町赤井字中二号14 | |
| ●地域の概況 | |||
| 平成10年3月20日、三陸自動車道「鳴瀬奥松島I.C〜石巻河南I.C」が完成し、矢本町にも高速交通の時代が到来した。これに伴い、仙台圏をはじめ仙台空港などの利便性が高まり、町内外との交流が活発化することが期待されている。 矢本町は仙台圏や石巻圏という大消費地に隣接し、三陸自動車道によってそれらの地域と結ばれている。したがって町の基幹産業となっている農業を、より発展させるためには、この地の利を活かすことのできる農業への在り方へと転換していく必要があると考えられている。矢本町では都市近郊型農業によって水稲や野菜、花きなどの生産能力の向上や栽培技術の育成を図ってきた。その結果、ネギやトウモロコシ、キュウリ、レタスといった園芸作物の出荷額は県内でも常に上位クラスに位置し、キクなどの花き類も年々、出荷額が増加しており、着実に矢本ブランドとして市場に定着しつつある。 |
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