農村文化情報

分類:レストラン 都道府県:岩手県 団体名:紫波町
グループ名:佐比内産地形成促進施設組合

夢がたり わたしたちの5年後
 
おふくろの味を提供したい

      バラエティに富む地場産の農畜産物を食材に活用している「ふるさとレストラ
     ン」を支えるのは、100人を超える女性たち。

●事業の活動内容
   女性の組合員106人が「ふる里レストラン・ブドウの樹」を運営。
 レストラン内は吹き抜けになっており、ゆったりとしたスペースをとっている。地域の特産物を使ったオリジナルメニューが好評。
 ○「ひれかつ定食」「焼き肉定食」…………………………………いずれも850円
 ○「カルビーどんぶり」……………………………………………………… 800円
 これらの定食には、隣接する産地センターから仕入れる朝どり野菜を使ったサラダバー、山菜の小鉢、果物などがつく。

 このほか、リンゴの産地ということもあって、リンゴを素材に使っためん類も好評。
 ○「アップルめん」(リンゴを練りこんだ中華めんに、冷めん風に
             めんの上に、野菜、ゆで卵、キムチをのせる)……… 550円
 ○「キムチアップルめん」……………………………………………………650円
 ○「温リンゴラーメン」……………………………………………………… 550円
 ○「ラーメン」…………………………………………………………………500円

 このほか、地元でとれた果物を使った「手づくりアイスクリーム」も販売している。
 ○「アイスクリーム」(地元でとれたブドウ、モモ、洋ナシなどを混ぜる)……200円
 ○シャーベット(果汁100%)……………………………………………… 150円
 営業時間は次のとおり。年末年始を除いて年中無休。
   平日(食事)              午前11時〜午後4時
     (ケーキ+コーヒーの軽食)  午前10時〜午後5時
   土。日・祝日                    午後6時まで(夏)
                               午後5時まで(冬)
 従業員は、常勤が6人(3〜4人でローテーションを組む)。パートは平日1人、土・日・祝日は2人。

●事業の開始時期、実施の理由・目的
 このレストランは、地域でとれた農畜産物を食材に生かすとともに、いろいろな食文化をつくり出すことを目的に建設された。
 レストランの運営にあたっては、地域の活性化とともに、農村女性の活性化事業という視点から、地元での運営を紫波町に要望した。そして、平成7年1月、地元の女性が中心になって、107人の組合員が一人4万円を出資して任意組合「佐比内産地形成促進組合」を設立。そのうえで、同年4月20日に木造平屋建て265.8uの紫波の味工房・ふる里レストランぶどうの樹」をオープン。施設は、紫波町が「農業農村活性化農業構造改善事業」を導入して建設した。

●事業の特色
 近ごろ、家庭で薄れてきている“おふくろの味”の掘り起こしを事業のメインに据えてスタート。レストランを利用するお客さんも、地元の農畜産物を食材にした郷土食、おふくろの味を楽しんでいる。
組合を結成した当初、組合員に応募した農家の主婦も、こうした経営にかかわるのは初めてのこともあり半信半疑だったという。しかし、趣旨に賛同した人が107人にものぼって組合が組織された。
  レストランの業務が忙しいときには、パートなどのかたちでかかわる機会も多く、組合員のなかには「自分たちのレストラン」という思いが強くなってきた。

●活動の成果、今後の事業展開計画
  レストランに隣接する敷地に「産直センター」や「ふれあい広場」があり、しかも遠野や釜石など観光地へのアクセス道路として交通量の多い国道396号線沿いにあることから、平日で50人〜60人、多い日には100人、ゴールデンウィークなど休日の続く時には200人ものお客が訪れる。おかげでスタート時から経営は黒字に。
 「ふる里レストラン・ぶどうの樹」の経営の基本は“お客さんに飽きられないように希望に沿ったもの”を提供することにある。現在評判のよいメニューに加えて、今後は地元の食材を生かしたパスタ類や、子どもたちも視野に入れたソフト・アイスクリームなどの開発も計画している。

                    <『家の光』1996年2月号掲載・2001年6月更新>

 
《問合せ先》
紫波町 企画課
TEL:019−672−2111

岩手県紫波郡紫波町


「ふる里レストラン・ぶどうの樹」
店長 中田 淳子
TEL:019−674−2299

岩手県紫波郡紫波町佐比内

●地域の概況
 紫波町は、県都盛岡市と花巻市の中間に位置し、町の西部には東根山・須賀倉山などの奥羽山脈が、東部に北上高地に属する権現山がそびえる。町の中央を南に向かって北上川が流れており、その周辺の平野部が町の中心になっている。
 以前は水田単作地帯だったが、近年はリンゴ、ブドウ、洋ナシ、モモなどの果樹やタバコの栽培が盛んである。とくに、もち米と果物の生産量は県下でもトップクラスである。
 町内の山屋地区の「田植え踊り」は「早乙女」「籾摺り」「稲刈り」など多彩な内容をもった芸能で、国の重要無形文化財に指定されている。


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