農村文化情報
| 分類:農産加工 | 都道府県:石川県 | 団体名:JA根上管内 |
| グループ名:西田 栄喜さん | ||
| 30アールの畑活用術 |
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| 西田栄喜さんは、30アールの畑で無農薬の野菜を栽培し、無添加の漬け物を加工し販売している。「売上目標額にほぼ到達」した西田さんに収益をあげるコツを語ってもらった。 |
| ●事業の活動内容 | |
| 栽培した野菜に付加価値をつけ、いろいろな種類の漬け物を石川県根上町にある無添加漬け物店「風来」で販売している。漬け物類は年間通して販売するものと、季節の特徴を生かした”旬のもの”に分けて特色をもたせている。季節のものは、「○月のSpecial」「○月の漬け物」などのキャッチコピーで販売している。販売方法にもいろいろと工夫を凝らし、いろいろな種類の漬け物に親しんでもらおうと、単品のほかにセットものも考案して販売している。 販売は、「風来」を訪れる人とともに、インターネットによる直販にも力を入れている。おかげで、売上750万円の3〜4割はインターネット販売が占めるまでになった。そのほか農家の直売所や量販店のインショップでも販売している。 | |
| ●事業の開始時期、実施の理由・目的 | |
| 平成11年(1999年)父から借りた農地30アールで年間30種以上にのぼる野菜を無農薬で栽培し始めた。施す肥料は豚糞などの有機質肥料のみ。30アールの畑でふだん働くのは西田さん一人。これだけの規模があれば、家族4人で楽しみながら暮らしていけるという西田さんの哲学からである。就農するまでは、西田さんは農業に関しては全くの素人だった。しかし、もともと食への関心が高かったことから、加工(漬け物づくり)をやるなら材料からつくろうという気持ちで始めた。したがって、農家が加工を始めたというよりも、加工屋が農業を始めたという気持ちを持っている。西田さんの”ゆとりの生活”を証明するものに営業時間がある。「風来」の営業時間は午前10時から午後1時まで。なぜ、この時間帯に設定したかについて、西田さんは「夕方5時ごろに来るお客さんも1時に来るお客さんもあまり変わりません。働く主婦を対象にするのならば、夜8時ごろまで店を開けてなければなりません。それよりも時間を限定し、残りの時間を店の裏にある畑での農作業に充て、いい野菜を作れば、それだけコストダウンにつながるのです」という。学生時代に落語部に所属し、そのときのニックネーム「源さん」をメールアドレスに使うなど、西田さんの事業には随所に”ゆとり”と”遊び心”があふれている。 | |
| ●事業の特色 | |
| 西田さんの漬け物加工に対する考え方は、「作った作物が余ったら加工しようか」ということではなく、「売れる加工品(漬け物など)を作ろう」ということにある。そこから加工品に適した種類、品種を選んで、それにともなう栽培法で野菜を作っている。このように西田さんの加工事業に対する姿勢は、逆転の発想に立って確立されている。また、西田さんの信条は「できるだけお金をかけずにアイデアで勝負」である。たとえば、設備投資の面でも加工場は車庫を改造したもの。調理台は閉校した調理学校から譲り受けたものを活用している。さらに「加工コストを下げるには、農家をはじめ地域の人たちとのつながりを密にすることが重要だともいう。加工に使う材料なども、できるだけ地場産のものを使い、できたものは地元の人たちに食べてもらうのが西田さんの強い願いである。 | |
| ●活動の成果、今後の事業展開計画 | |
| 西田さんは加工事業を始めるにあたっての年間の売上目標を700万円においた。その目標額をめざしてコストダウンをはかり、多くの商品開発をした結果、初期の段階でおおむね達成できた。平成14年度はいろいろ新しいことに挑戦したこともあって、コストがやや割高になったが、それでも750万円の売り上げは確保できた。加工事業が軌道に乗ったことに意を強くした西田さんは、新たな事業に着手した。15年から本格的にハーブと野菜の販売に取り組んでいる。14年から自然食品を扱う店に置いたところ、反応がよく、手応えを感じたことから、各種ハーブを無農薬で種から育てて鉢で販売している。主なものはバジル、ルッコラ、レモンバーム、ミント、オルガノ、チャービル、イタリアンパセリ、ローズマリー、チャイブ、ボリジ、カモミール、パセリ、スープセロリ、コリアンダーなどで、いずれも1鉢150円。併せて野菜苗の販売もしている。主なものは卓上ミニトマトA(そのまま水やりをするだけで収穫できる大ポット入りのもの。1鉢400円)のほか、卓上ミニトマトB、イタリアントマト、韓国トウガラシ(いずれも1鉢200円)がある。さらにセット物として、サラダセット、ハーブティーセット、ミックスセットなどがある(いずれも1コンテナ1000円。このほかにプラスセットとして、イタリアントマト、韓国トウガラシを除く好みのハーブ5ポットを寄せ植えしたものはプラス300円)。西田さんは、こうした新しい商品を開発したのは、「家の中に緑を」「家の中で作物を育てよう」という長年の思いを実らせたもの。そこで、ハーブや野菜の苗とともに西田さん特製の「土」(1袋150円)を加えたところ、けっこう売れているという。 | |
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《問合せ先》 無農薬野菜・無添加漬け物の店「風来」 〒929-0113 石川県能美郡根上町大成町1 西田 栄喜 TEL/FAX 0761-55-4091 E-Mail:gensan@poem.ocn.ne.jp http://www3.ocn.ne.jp/~gensan/ 営業時間: 午前10時〜午後1時 定休日 : 日曜・祝日 |
| ●地域の概況 | |||
| 根上町は、石川県の南西部、能美郡の西部に位置し、北は美川町、東は寺井町、南は小松市に接し、西は日本海に面している。古くは、加賀藩の有力の財源の一つである塩の産地として栄えた。町域は手取川下流南部の砂丘と低地が扇状をなし、海岸側を北陸自動車道が北東に走り、その東をJR北陸本線が通っている。根上町は、県内屈指の織物の産地として知られ、農業はいろいろな作目を取り入れた多角経営が進んでいる。海岸部には、加賀舞子・小舞子などの海水浴場があり、金沢・小松市方面からの1万人を超える海水浴客でにぎわう。 | |||