農村文化情報

分類:ふるさと宅配 都道府県:奈良県 団体名:JAならけん管内
グループ名:みのり会

** 土曜朝市、宅配便、学校給食に活躍 **
 
専業農家の皆さんが作る野菜、加工食品が人気

 16年の歴史のある「みのり会」は土曜朝市から、学校給食センターへの有機野菜の供給、都会の消費者に宅配便へと活動を広げている。新鮮なやさいは市価の2割安で販売され遠方から朝市を目的に来るお客も多い。

●事業の活動内容
   飛鳥の里・明日香村は温暖な気候とあいまって、さまざまな作物が栽培されている 「農業の里」。「みのり会」はこのような環境を舞台に活動している専業農家の主婦10名のグループ。年間通して活動の中心は毎週おこなわれている「土曜朝市」と明日香 村地域振興公社が盛んに行っている「采女の宅配便」。宅配便は平成8年から着手し、 年に4〜6回、都会の消費者に地場産の野菜や果物を送っている。それらはミカン、ブド ウなどの果物、ダイコン、ジャガイモ、ホウレンソウなどの野菜、平成2年にJA奈良 中央会長賞を受賞した赤米餅、タケノコの水煮、ダイコンの甘酢漬け、ナスやシイタケ のからし漬け、梅干しなど20数品目にのぼる。
 平成5年からは約1千人の幼稚園児や小・中学校の給食をまかなっている、村の学校 給食センターに有機野菜の供給もはじめた。「地元で収穫された新鮮な野菜を、子供た ちに食べてもらえるのは、本当にうれしいですね」と代表の奥田君子さんは言う。ほかに村でおこなわれるイベントにも積極的に参加し、メンバーの皆さんは忙しい毎日 を送っている。

●事業の開始時期、実施の理由・目的
  「女性も積極的に外に出て、勉強の場を持つべきだ」というのがきっかけとなって、 「みのり会」は16年前に結成された。メンバーは全員、専業農家で平均年齢は51歳。
 最初は普及所の集まりで、なんとなく集まり、郷土料理作りなどを楽しむだけだったのが、普及所の担当者、役場の方などの助言を受けて、加工食品や野菜などを販売するようになった。作れば売りたくなる、売れるとなると商品の種類も増やさなければと、加工食品だけで20種類をこえた。

●事業の特色
 「みのり会」の中心となる活動は、明日香村野口のレンタルサイクル前駐車場で、毎週開かれている「土曜朝市」(午前9時〜11時半)。テント張りの小さな店構えだが、店先にはメンバーがその日の朝に収穫したダイコン、ジャガイモ、ホウレンソウなどの 季節の新鮮な野菜やイチゴの「アスカルビー」などの果物、おかき、梅干し、漬物、コ ンニャク、切り干し大根などの加工食品がならぶ。新鮮な野菜は市価の2割安で販売されている。遠方からも朝市を目的に来るお客も多く、時期によっては完売することもある。

●活動の成果、今後の事業展開計画
 平成10年度の売上は400万円。一人平均40万円になる。収益の1割は会で積み立て、年に1回おこなっている研修旅行や、夫の強力に感謝して夫婦ぐるみの親睦会をおこなう経費にあてられている。
 「専業農家の主婦なので、家も忙しい時期と重なったりすると、ちょっとつらい」と言 うものの、自分たちの作ったものが売れていくのを見るのは楽しい。今後はトマト、アカルビー(イチゴ)、ミカン、ブドウ、梅、ダイコン、シイタケなど、グループのメンバ ーが作っている生産物をうまく利用し、加工食品でも新しい製品を開発し、かつ「采女の宅配便」 の会員(平成11年度は130名)を、もっと増やしていきたいと頑張っている。

                         <『家の光』1995年10月号掲載・2000年8月更新>

 
   
《問合せ先》

『みのり会』
(代表)奥田 君子

TEL:0744−54−2353

〒634−0142
奈良県高市郡明日香村橘438番地

●地域の概況
 多くの古墳や遺跡が点在する明日香村。奈良県のほぼ中央に位置し、奈良盆地の南端の平地と盆地、竜門山地の一部からなっている。平野部の標高は約90m、なだらかな山並みに囲まれた盆地。村の主産業は農業で、総面積24.08平方kmのうち農地は15.2%を占めている。主な産物は263haの田圃から収穫される米。67haの畑と37haの 樹園地ではキュウリ、トマト、ホウレンソウ、ダイコン、ミカン、カキ、ブドウなどが生産されている。平坦な土地が少ないこともあり、田には棚田が多く、畑も段々畑がほとんどで規模は小さい。近年、専業農家や兼業農家(第1種兼業農家)の減少が目立ち、
 大規模農家が少ないのも特徴になっている。そこで農地の確保や土地利用の再編を推進する基盤整備事業がすすめられている。同時に自立的な都市近郊型農家の確立を目指して農業に振興がはかられている。その柱の一つが「明日香ブランド」の開発。これは品種選びや加工方法に手を加えることで、村内の農産物を、より明日香らしさが目立つものに変えていこうとする試みだ。すでに赤米を使った加工食品や特産品づくりに成果をあげつつある。



戻る