農村文化情報
| 分類:体験農園 | 都道府県:東京都 | 団体名:白石農園 |
| グループ名:風のがっこう | ||
| <この人に会いたい>ありのままの自分を農園で育てよう |
|
|
| 都心で体験農園「風のがっこう」を開く白石さん夫妻。俊子さんは5人の子供の母であり、幼稚園の教諭だった経験を農園での指導にも生かしている女性である。JA全青協の委員長を努めた好孝さんを夫にもつ彼女の本当の胸の 内は・・・。 |
| ●事業の活動内容 | |
| 周囲に住宅が目につく東京・練馬(大泉町)で白石俊子さんは、夫の好孝さんと両親とともに1.4haの白石農園を経営している。そのうち、50aで体験農園「風のがっこう」を開いており、地域住民が125区画を利用している。 ・利用時間:3月下旬から翌年1月末まで(期間外に土づくりなどをする)。継続利用は5年まで(毎年更新)。 ・利用料 :1区画(30u)、年間29,000円+体験料 利用料から資材(種子・肥料・被覆資材など)の購入代金などをまかなっている。このほか練馬区の補助がある。 あわせて5人の子どもたちとも密接なつながりのある地元や近隣の小学校とも連携して、毎年、児童の体験農業(学年によって異なるが、ジャガイモやサトイモの掘り取り、サツマイモの植え付け、練馬ダイコン作りなど)を受け入れている。 この他、山梨県増穂町の棚田を利用した家族参加による米作り講座を開いている。春(平成15年は5月17日)に田植え体験ツアーを実施するとともに、秋(9月27日)には、稲刈りツアーを計画している。経費は、大人5,000円(バス代・温泉入浴料など)、小学生3,000円。(なお、収穫した米は、希望により10kg 6,000円での買取りができる。) | |
| ●事業の開始時期、実施の理由・目的 | |
| 「風のがっこうのスタートは平成9年3月8日。この日初めて利用者に対する説明会を開いた。奇しくも、この日は三女の誕生日でもあり、白石さん夫妻にとって、二重の喜びとなる記念すべき日だった。 当時、他にも同じように区民を対象にした農園は存在したが、俊子さんは、夫の好孝さんとともに農業の経験のある農家が きめ細かい指導をする農園をつくろうということで計画し、実施に踏みきった。 「風のがっこう」で開く「野菜作り講座」は、農作業のスケジュールに合わせて3月下旬から5月上旬までと、8月下旬から9月 下旬までで、ほぼ毎週行っている。講座は、時期にあった野菜の種まき、肥料の施し方、植えつけ、寒冷紗などの被覆資材の掛け方や支柱の立て方など、きめ細かな内容になっている。 | |
| ●事業の特色 | |
| 都市化が進む地域で、農業に取り組む白石さん夫妻は、そういう環境で仕事のできることを積極的に評価し、「風のがっこう」という体験農園を通して地域の住民との結びつきを強めていった。特に力を入れたのは、ただ単に体験農園の貸し付けをするのではなく、夫妻が協力して行う野菜をはじめとする農園で栽培する作物の日ごろの管理について、懇切丁寧に指導していることである。こうした活動が順調に進んできたのは、それを支える俊子さんの力によるところが大きい。 そもそも俊子さんは、さる講演会で聴いた、福井県で酪農に取り組んでいる山崎洋子さんの話に触発されて、一緒に女性グループ組織「田舎のヒロイン・わくわくネットワーク」を立ち上げるほどの意欲的な女性である。こうした行動力が「風のがっこう」の運営だけでなく、いろいろな分野にも及んでいる。「風のがっこう」では、農業をやりにくる利用者向けに『風のたより』というミニコミ誌を発行している。これは、毎号、俊子さん自らが手書きで作成したもので、冷たい印刷活字とは違ったほのぼのとした温かさを感じさせる。内容は、俊子さん自身が日頃考えていること、農業について思っていること、農作業にまつわるこぼれ話など、諸々のことが書き込まれている。その他、対外的な活動としては、子どもたちの通学を通してかかわりのできた地元や近隣の八坂小、大泉第一小、八坂中などの学校給食への野菜の供給がある。各学校の栄養士から献立に沿った野菜の注文をもらい、それに対応している。児童・生徒の少子化の影響もあって、たとえば、ホウレンソウでいえば、通常は4〜5kg、多いときで30kg程度であるが、「子どもたちに新鮮な地元でとれた野菜を」という母親の気持ちを込めて納入している。 | |
| ●活動の成果、今後の事業展開計画 | |
| 都市化が進むというより、まさに都会のまっただ中の練馬区大泉町で体験農園「風のがっこう」を通して、地域の人たちとの ふれあいの輪を広げるとともに農業・食料に対する理解を深めてもらうという新しいかたちの都市農業に挑戦している。さらに「風のがっこう」を核に山梨県増穂町での水稲の体験実習に取り組むなど、その意欲的な活動は地域外へと広がっている。 これらの活動のほか、白石農園ではいろいろなことを手がけている。その一つがJA東京あおば大泉地区のファーマーズショップ(農産物直販所)「こぐれ村」での野菜などの直販がある。そのほか、スーパー「よしのや」への出荷も行っている。 これまで紹介したように白石農園の事業活動は多岐にわたっているが、それを夫・好孝さんとともに支える俊子さんの力は大きい。俊子さんは「田舎のヒロイン・わくわくネットワーク」など、女性グループ活動で積極的に活躍している女性たちとの結びつきも強め、それを自らの貴重な財産としている。「ただ、夫の後についていくだけです」と謙遜しながら語る俊子さんだが、今後の白石農園のさらなる飛躍には欠かせない存在となっている。 | |
![]() |
![]() | |
![]() |
《問合せ先》 白石農園 〒178-0062 東京都練馬区大泉町1−44−14 TEL 03-3922-6022 | |
| ●地域の概況 | |||
| 大泉町(練馬区)は埼玉県と境を接しており、都内23区では数少ない農地の残る地域である。区内の緑地面積は30%以上で煤煙や騒音などの都市公害が比較的少なく、自然環境が残されたベットタウンである。また、練馬区はその名のとおり遠く練馬ダイコンの産地として有名である。 |
![]() | ||