農村文化情報

分類:農産加工 都道府県:佐賀県 団体名:JA佐城川副支所(旧JA川副町)
グループ名:川副町農産加工部会/みそ部会

川副発 みその花嫁
 
わが娘を育てるように心を込めたみそづくり

なし

●事業の活動内容
  川副町農産加工部会・みそ部会(代表・西村陽子さん)では、8名の会員が、地場産の米と転作ダイズ・ムギを使ったみそづくりを行なっている。
 みそは「米みそ」と「合わせみそ」の2種類で、それぞれの販売割合は6:4となっている。製造量は月平均600kg、年間7200kgとなっている。このみそを1袋(1sビニール袋入り)550円で販売している。
 主な販売ルートは、川副町を中心とした会員(JA組合員はもとより、一般家庭からも参加)にたいして、3ヵ月に1回行う宅配(1sでも届ける)である。そのほか、月1回(第1日曜日)開かれる朝市、佐賀空港内の売店、町内に4店あるスーパーマーケット、個人の直売所などでも販売している。
 こうした地道な販路開拓と、みそのまろやかな風味が評判になり、つくったみそのほとんどが売り切れる状態となっている。

●事業の開始時期、実施の理由・目的
この地域では,従来から各農家で自家用みそを作っていたこともあり、みそづくりについてのしっかりしたノウハウをもっていた。こうした土壌をもとに,平成7年にJAが農産加工センターを建設したのを契機に、JA女性部の役員が中心になって本格的なみそづくりを始めた。しかし、女性部役員は一定の任期がくると交替するので、製造技術の定着化をはかるため、メンバーを固定して川副産のみそ『川副発 みその花嫁』づくりに取り組むことになった。

●事業の特色
●川副産のみそを広くPRするため、商品名をつけるとき公募をすることにした。呼びかける対象範囲は、JA組合員だけでなく、地域住民にまで広げた。その結果『川副発 みその花嫁』というネーミングになった。こうした努力が実り、多くの人たちのあいだに『みその花嫁』にたいする関心が高まり、そのことが販売実績の増大につながった。
 ●手づくりの無添加みそという売りこみが、健康志向の消費者(地域住民)に評判となり、注文が相次ぐようになった。
 ●自家産の場合、麹がきちんとつくかどうかや温度管理などが心配の種だった。しかし、農産加工センターには、20kg用と30s用の2台の発酵機が設置されており、これを使って大量生産をするため、製造工程についての不安がなくなり、安心してみそづくりに取り組めるようになった。

●活動の成果、今後の事業展開計画
『みその花嫁』の評価が高まるにつれて、部会員以外の組合員からも「自分もつくってみたい」という声が多く聞かれるようになってきた。そこで、JAでも、材料の米や麦、ダイズを持ち寄ることを条件に農産加工センターの利用を受け付けるようになった。
 みそづくりを希望する人には、部会員が指導にあたっている。みそづくりを一度体験した人は、材料の米は砕け米を利用できるうえ、麦、ダイズも米と同じように自家産で、購入するのは塩くらいということもあって、再度つくるようになるという。
 部会では、「地域の人たちに安全な食品をおいしく食べてもらう」ことを目標に活動を続けている。

 
《問合せ先》
川副町農産加工部会
     代表 西村陽子
     
〒840―2203
(自宅)佐賀県佐賀郡川副町早津江下草早
 TEL 0952―45―0549

●地域の概況
川副町の特色は、南半分が干拓地ということである。有明海沿岸一帯は全国でも有数の干拓適地であるが、なかでも川副町付近は、筑後川によって搬出される土砂が堆積し、広大な干潟を形成している。この地域の干潟の割合は有明海沿岸ではいちばん多く、明治年代以降から盛んに干拓が行われてきた結果である。
 このような土地条件から、米作を中心とする農業と沿岸漁業が行われている。土地は地味が肥沃で米の単位面積当たりの収量は、県下屈指となっている。また、有明海特有の水産物であるウミタケの粕漬け、蟹漬けなどの水産加工や、ノリの養殖が盛んである。


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