農村文化情報
| 分類:食品加工 | 都道府県:静岡県 | 団体名:(有)どんどこあさば |
| グループ名:(有)どんどこあさば | ||
| まるごと豆富 |
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| 転作対策で、静岡県内でのダイズ生産量が1、2を競うほどになった浅羽町。町おこしの起爆剤にと「まるごと豆富」を作った。 |
| ●事業の活動内容 | |
| 浅羽町の豆腐は、特徴のある、変わったものという視点から「おからの出ない豆富」を開発しようというところから出発した。 ふつう豆腐を作る場合は、すりつぶしたダイズを蒸して絞り、豆乳とおからに分ける。おからを出さずにダイズを全部使って豆腐を作るには、固めるとき繊維分がじゃまになるので、最初にダイズを粉にひいてしまう。超微粒になったダイズは、口あたりもなめらか。この粉に湯を混ぜて高圧釜で蒸し、濾したものが「黒ダイズ・白ダイズの豆乳」。これにニガリを入れて1時間おいて固め、切ったものが「まるごと豆富」である。 | |
| ●事業の開始時期、実施の理由・目的 | |
| 浅羽町一帯は、100haほどの栽培面積を持つ県内屈指のダイズ産地である。20年余り前から転作によって生産量が増えてきた。 このダイズを加工して町の活性化をしようという運動が「まちおこし協会」のメンバーが中心になって始まった。たまたまメンバーの一人が“おからの出ない豆腐”の開発に取り組んでいる。メーカーの社長と旧知の仲だったこともあって、むだを出さずにダイズを使いきる加工法が編み出された。 それらがきっかけとなって「まるごと豆富研究会」が発足し、平成13年2月にテスト販売に踏みきった。さらに11月には生産農家や料理店主、主婦、商工会の職員など19名が参加して「有限会社 どんどこあさば」(安間啓一社長)を設立した。この一風変わった社名は、このような地域活性化事業が町民一体となって“どんどこ、どんどこ”前進することを願ってつけられた。続いて12月には、町内の浅場ショッピングタウンに「とうふ工房」をオープンした。 | |
| ●事業の特色 | |
| 「まるごと豆富」からは、おからに含まれているビタミンB群やミネラル、食物繊維を摂取できる。しかも、ダイズらしい香りや味わいがあり、口に入れると豆腐というよりもプディングに似た食感がある。このような理由から「まるごと豆富」は、ダイズの加工品として注目されている。 一方、豆腐製造者にとっても、産業廃棄物になるおからの処分に頭を痛めずにすみ、それとともに生産者も、自分たちが作ったダイズがむだなく生かせたという満足感が得られる。このように生産者、加工担当者、消費者がおたがいに身近な距離にいて、たがいの声が届くのが「どんどこあさば」の強みといえる。 | |
| ●活動の成果、今後の事業展開計画 | |
| 豆乳・豆腐の原料であるダイズの品種は、わが国で最も多く栽培されている『フクユタカ』で、JA遠州中央管内の千戸の生産者が手がけている。この品種は高タンパクで、加工すると固まりやすい。収穫された地元産ダイズはメーカーでひいてもらい、10ミクロン以下という超微粒の粉末にする。 この粉を使った主な製品は、次のとおり。 ○豆乳(粉に水を加えて加熱し、濾して異物を除いたもの) 「まるごと豆乳」(500ml・380円) 「黒豆まるごと豆乳」(480ml・480円) ○豆富(豆乳にニガリを入れ、型に流して固める) 「まるごと豆富」(250g。・150円) (バリエーションとしてショウガ入り、ユズ入りなど地元でとれる季節の野菜や果物を入れた季節豆富がある。いずれも220円) 「黒大豆まるごと豆富」(250g・250円) このほかざる豆富(380円)、寄せ豆富(200円から)がある。 これらの製品は、直営の「とうふ工房」をはじめ、JA遠州中央のAコープ店、地元の生協や商店などでも販売している。 (有)「どんどこあさば」では、豆乳・豆富だけでなく、ダイコンを材料にしたたくあん漬け、マメを使った納豆などの加工品をはじめ、トマト、キュウリを中心とした140〜150品目にのぼる野菜類も「どんどこあさばファーマーズマーケット」で販売しており、売上高も1億円にものぼるまでになった。(うち豆乳・豆富の割合は20〜25%) これらの成果をふまえて(有)「どんどこあさば」では、同じ町内に新たな「どんどこあさば」(敷地2300u、建物1000u)を設置し、平成17年3月から営業を始めた。ここでは従来から行っている地元でとれた多品目の野菜を販売する「お勝手市場」、バイキング形式の「アグリレストラン・日だまり」、地元の米を使ってだんごを作って販売する「だんご工房」そして現在すでに浅羽ショッピングタウン内で営業して「とうふ工房」を移転して営業する。このように(有)「どんどこあさば」は、さらなる飛躍をめざして大きく羽ばたこうとしている。 | |
| 《問合せ先》 (有)どんどこあさば 〒437-1122 静岡県袋井市浅羽岡447「どんどこあさば市場」内 0538-23-8918 ホームページ http://www.asaba.or.jp/dondoko/tofu/index.htm |
| ●地域の概況 | |||
| 浅羽町は、JR東海道本線袋井駅の南1キロほどの小笠山岳陵地に位置し、東は大須賀町、西は磐田市と福田町に接し、南は遠州灘に面している。平成17年4月1日に袋井市と合併する。 この地域は農業を中心に発展し、とくに米作りが盛ん。水稲の栽培面積は1000ha余りに及び、県下屈指の穀倉地帯である。また、温室メロンは最高級品として東京、大阪方面などに出荷しているほか、コムギ、トマト、スイカ、茶などの生産も多い。 遠州灘海岸は、白砂青松の連なる景勝地で、昔ながらの地引き網が行われ、観光客でにぎわっている。 |
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