農村文化情報

分類:観光農園 都道府県:静岡県 団体名:ブルーベリー・オガサ
グループ名:ブルーベリー・オガサ

「ブルーベリーオガサ」を訪ねて
 
第30回日本農業賞特別賞を受賞した母娘の観光農園

観光農園、加工品販売、農家レストランを始めたい人にとってノウハウがいっぱい!

●事業の活動内容
   ●「ブルーベリー観光農園」
来園者にブルーベリーを摘み取って食べてもらう観光農園。6〜8月の3ヶ月が収穫期。バラエティーに豊んだ品種を導入することによって集客数を確保している。
 ●「加工品製造販売」
ジャム、サワー、パスタ、ジュースなどの加工品販売。敷地内にある加工所(約17u)で自家製造したものを販売。
 ●「苗木販売」
ブルーベリー(ラビット系、ハイブッシュ系など)のほか、パッションフルーツ、ラズベリー、ブラックベリーなどの苗木を生産販売している。

 「観光農園」「加工販売」「苗木販売」が経営に占める割合は、それぞれ1/3ずつとなっている。そのほか、喫茶店(60人収容のスペース)、釣り堀(おもに男性を対象に、ヘラブナ、コイの釣りを楽しんでもらう)の経営も行っている。

<ブルーベリーオガサの案内>
●開園時間/10:00〜17:00 (冬季は16:00まで)
●定休日/毎週木曜日
●入園料/7〜9月
 大人 1000円、小学生以下 500円
 (摘み取り体験と試食。天候状況などで収穫できない日は、生果とアイスクリーム、ジュースのセットをサービス)
       10〜6月
 大人 300円、小学生以下 150円
●釣り堀利用料/ 400円
 (貸し釣りざお、バケツ、餌付き)

●事業の開始時期、実施の理由・目的
平成2年(’90年)に、西下はつ代さん(53)は、次女真理子さん(30)といっしょにブルーベリーの試験農園を始める。休憩所での飲食提供のため、調理免許を取得。5年(93年)に法人化(資本金300万円)して、本格的に始動し、面積拡大、施設拡充をはかる。

●事業の特色
●ブルーベリーオガサの経営原則4か条
@まず手作りできるか考えよう
 商品開発など、利益が出るまで時間がかかるものもあるので、初期の費用はできるだけかけないように手作りしよう。
A恥じずに、とにかく聞く
 わからないことは、情報をもっている"その道”の人に聞くのが得策。積極性をもって、誠実に助言や協力を求めれば、道はおのずと開ける。
Bいつも次の一手を考えておく
 消費者は飽きやすいもの。好調の後には、かならず深い谷が待っている。つねに事業の選択肢を広げるように心がけよう。
C投資したものはお金に換える
 ボランティアでは長続きしない。ピーアールに努めたり、資格を有効活用したりするなど、投資した分は元をとるようにしよう。

●活動の成果、今後の事業展開計画
<ブルーベリー観光農園>―観光に向いた栽培法を考える
 ブルーベリーは野生種に近く、虫害がわりあい少ない作物なので、無農薬栽培もできる。これは摘み取って食べる観光農園にとって大きなメリットである。
 ブルーベリーは4月に開花し、6〜8月が収穫時期。収穫シーズンが長いほどお客が確保できるので早生から晩生まで幅広い品種(ウェマース、パープルチェリー、ジャージー、バルタンなど)を植えている。お客は、スタッフがついて摘み取り方法をアドバイスするとともに、一本一本の木の生育状況にも目配りをしている。

<加工・販売>―PRが売れ筋商品を作る
●オリジナル商品の開発
 代表の西下はつ代さんは、観光農園を開いたときから、ブルーベリーの摘み取りだけでは期間が限られてしまうので、加工品販売を経営の柱として位置づけ、オリジナル商品の開発に取り組んできた。
 最初の開発商品はジャムとサワー。ジャムは自前の加工所で手作りしている。サワーは愛知県内の工場で製品化にこぎつけた。年末贈答用に開発したブルーベリーパスタは、当初は売れ行きは思わしくなかったが、思いきって発想を変え、うどんのような食感を生かして冷やむぎ風にしたところ徐々に人気が出てきた。
●委託販売
 直販では販売量が限られ、一定量を流通させるには委託販売が不可欠だと西下さんは考えた。そこで加工品の多くは、静岡県内のデパートや第3セクターの物産店に並べている。そのため、商品はすべて原価計算をして卸売りが可能な範囲で設定している。

<施設づくり>―手づくりで低コストに
 初期の費用はできるだけかけないようにしている。施設はほとんど手作り。
 事務所に隣接する加工所は、不用になったコンテナを利用。休憩所の椅子やテーブル、畑へ上がる斜面の階段も廃材を利用し、やはり手作りで。
 釣り堀(かつての農業の溜め池を使用)には、香辛料の空き樽と廃材でつくった浮き桟橋を渡してある。用具を貸し出すようにしたところ、「手ぶらで来ても、気軽に楽しめる」と好評。
 そのほか、真理子さんの指導で、ブルーベリーの枝を使っての即席リースや箸置き作りをしたり、草笛などの草遊びを教えたりしている。また、夏場に開く園内コンサートは恒例の人気イベントになっている。

 
《問合せ先》
「ブルーベリー オガサ」  代表 西下はつ代
   〒437―1503
  静岡県小笠郡小笠町川上太田の谷1099
   рO537−73−6050

●地域の概況
菊川町の南に位置し、浜岡・相良・大東の各町に境を接している。
 町域のほとんどは穏やかな丘陵地帯で、茶のほかにメロン、トマト、イチゴなどが栽培されている。
 のどがな田園情緒と緑の自然にあふれる町で、菊川から御前崎へ通じる街道沿いに集落がある。


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