協同組合人物略伝 【国外
 
カウツキーKautsky, Johann Karl
(1854〜1938)オーストリアのプラハ(現在チェコスロバキアの首都)に生まれ,ウィーン大学で哲学と歴史を学んだ。初めはエンゲルス(Engels, F. 1820 〜95,独)の指導を受けてマルクス主義に傾倒し,ドイツ社会民主党に入党して党の機関誌『ノイエ・ツァイト』の編集にあたり,主筆として活躍した。1891年,ベーベル(Bebel, A. 1840〜1913,独,『婦人論』の著者)とともに党の綱領を起草して,いわゆる「エルフルト綱領」を書き,修正派と戦って正統派マルクス主義の指導者となった。主著『農業問題』で,小農の消費組合化を推し進め,土地の協同化による生産協同組合化を主張するエンゲルスの思想をさらに発展させ,ドイツ的条件のもとでの社会民主主義的方法による農業協同化を説いてレーニン(別項)に注目された。しかし,第1次世界大戦の勃発とともにマルクス主義を離れ,1917年のロシア10月革命後はブルジョア民主主義と議会主義を固守してソビエト体制に反対し,レーニンから「背教者」の烙印を押された。そして晩年はナチスを逃れてオランダのアムステルダムに移り,貧窮のうちに没した。主著:Die Agrar frage(農業問題),Die materialistische Geschichtsauffassung(唯物史観),Karl Marx’ o¨konomische Lehren(資本論解説)。


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