| (1870〜1949)アメリカの銀行家で,同国〈信用組合法〉の成立に寄与した。ニューヨークで生まれ,マサチューセッツ銀行の監督官をしていたころ,カナダの信用組合の生みの親であるデジャルダン(別項)から信用組合運動についての話を聞き,信用組合が市民の自立共助の金融機関としてアメリカの金融界に必要であることを痛感するようになった。そして1908年,銀行局年次報告書に,「信用組合は適切な法のもとで組織育成されるべきである」と説明を添えて議会に提出した。それがデジャルダンとの協力によって法案として起草され,1909年4月,〈マサチューセッツ州信用組合法〉が誕生した。これはアメリカで初めての〈信用組合法〉である。その後,ニューヨーク・マンハッタン銀行の副頭取となったジェイは,ラッセル・セイジ財団の協力を得て,〈ニューヨーク信用組合法〉の制定に貢献した。当時のアメリカにおいては,市民の利用する金融機関は質屋か高利貸あるいは小口金融貸付会社で,月6〜40%の高金利をとられていたので,信用組合の設立は好評を博し,1929年の大恐慌以降〈連邦信用組合法〉の施行とあわせて発達をとげることになった。(森 静朗) |