| (1817〜88))フランスの工場経営者であると同時に社会改良主義者で,フーリエのファランジュ(→索)の理想を継ぐ空想的社会主義者でもあった。少年時代は父の鉄工場で働いていたが,のちに暖房機械などで特許をとり,それが企業的にも成功して富裕な製造業者になった。その後,社会改良主義に関心をもち,フーリエのファランステールの構想に立って,労働者と経営者の協力で一種の生産協同組合を組織した。1859年,ギーズに自分の工場を中心に初めて組合をつくったが,ついで1882年とその翌年にも,これに似た組合を組織している。彼の組合には,消費組合店舗,保育所,小学校,病院,薬局,劇場がその施設のなかにあるだけでなく,健康保険制度や年金制度まで設けた。さらに1880年にはその営む工場で,労働者に対して完全な利益分配制度の契約をしたが,これは生産協同組合の一つの先駆けであった。1871年には国会議員に選ばれ,婦人や児童の保護立法の立案成立に尽くし,労働組合に対してもこれを支持してきた。主著:Mutualite´
sociale et association du capital et du
travail(社会的相互主義と資本と労働の組合),Solutions
sociales(社会改善対策)。 |