協同組合人物略伝 【国外
 
ガンディーGandhi, Mohandas Karamchand
(1869〜1948)インドの近代化と独立のために献身した精神的指導者。無抵抗・不服従・非協力主義を主張して,ついに1947年,イギリスからの独立に成功した。宰相の家に生まれ,両親からヒンズー教の教育を受け,ついでイギリスに遊学し,弁護士の資格を得た。南アフリカのナタールに行き,当地のインド人労働者に対する人種差別に抗議した。このことが後年の非暴力闘争の端緒となり,南ア戦争のときは野戦救護班をつくって傷病兵の看護にあたった。1905年,いっさいの西欧風の生活様式を廃して,もっぱらヒンズー教の禁欲主義生活に入った。第1次世界大戦では,インドに自由が保障されるのを期待してイギリスを積極的に支持したが,イギリスに裏切られたため,サティヤグラハ(真理把持)運動を展開して,1921年以降は対英非協力運動を起こし,1942年には第2次不服従運動を起こして逮捕された。彼の宗教的思想の中心は,人類愛に基づくあらゆる暴力の否定であって,これこそが最後の勝利への道であるとした。1948年1月30日,彼に反対する過激派ヒンズー教徒の凶弾に倒れたが,彼の人類愛に基づく暴力否定と真理の尊重は人々の協力と協同の精神に通じ,インドの協同組合運動の特徴である地域社会の改善を目的とする生活改善協同組合のなかに精神的遺産として生きている。主著:Collected Works(ガンディー著作集)。(大熊良一)


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