協同組合人物略伝 【国外
 
フォーケFauquet, Georges
(1873〜1953) フランスの社会学者で,彼が著した『協同組合分野論』で協同組合運動の将来性について独自の見解を発表し,注目を集めた。それは協同組合運動の理想をいわゆる協同組合共和国の建設におくものであった。この構想は古くはオウエン主義者もいだいており,キング,ニールから近くはジード,ウェッブ夫人,ポアソン(以上別項)らもまた,これに言及している。彼は今日の高度の資本主義経済は,つぎの四つの分野からなる混合経済であるとする。すなわち@私企業が支配する資本主義の分野。A国または自治体が機能する公共の分野。B前資本主義制的な私企業の分野。C協同組合の分野である。このうち,A公共の分野は社会主義的計画経済のもとでは今後ますます成長する分野であり,協同組合の活動分野は,これと重複する点もあって,両者は補完的なものであると主張する。そして,協同組合運動は下から上への組織化という民主主義的な運動であり,消費者や労働者はそれを希望しているとして,協同組合の発展の可能性を肯定している。主著:Le secteur coope´rative(協同組合分野論),Regards sur le mouvement coope´rative(協同組合運動論)。


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