協同組合人物略伝 【国外
 
コーディCoady, Moses M.
(1882〜1959)カナダのノースイーストマーガリーに生まれ,生涯を成人教育と協同組合運動の教育・啓蒙のためにささげた。彼はカナダ東海岸のノヴァスコシア州アンティゴニッシュにある聖フランシスコ・ザビエル大学で聖職にあった。1929年以降のカナダ東海岸地域は大不況に見舞われ,農漁民や労働者の生活は脅かされていたので,その救済のため,同大学のトンプキンズ(Tompkins, J. J.カナダ)神父とともに始めたのが成人教育と協同組合活動であった。また,大学は一部の者の所有ではなく,多くの人々に門戸が開放されるべきである,と主張し,成人教育部を独立させた。今日でも,国際的に成人教育部は信用組合の指導者や実践家たちの教育・啓蒙の場として広く利用されている。1933年には啓蒙雑誌『おたより』(Bulletin)を発行し,その誌上で,彼が常に強調したのは,信用組合にかかわる人は経済学,社会学,法学,会計学,人類学,教育学,協同組合論,リーダーシップ論,マーケティング論,コミュニケーション論,地域開発論など広く学び,広い視野から組合員の指導にあたらなければならないということであった。1959年には同大学に,コーディ国際会館が神父の遺徳をしのんで設立され,世界の成人教育,協同組合教育の場として多くの人々に利用されている。主著:Masters of Their own Destiny(自己の運命の主),The Antigonish way(アンティゴニッシュ運動のめざすもの)。(森 静朗)


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