| (1904〜66) 1850年代のロッチデール公正先駆者組合の常勤職員を親戚にもち,父も同組合の穀物工場の書記であり,彼自身もロッチデールに近いリトルバラの生まれで,協同組合とは縁が深い環境で育った。エンジニアとしての教育を受けたが,イギリス協同組合中央会の研究部門アドバイザーであったホール教授の労働者教育協会で経済学コースを受講した。その後育英資金を得て,オックスフォードのラスキン大学にすすんだ。そこで経済学,政治学の学位を得た。在学中,著名なコール(別項)教授の指導を受け,彼のディスカッション・グループのメンバーとなった。ここでの教育が彼の一生を決めた。1930年,ラフバラの協同組合大学の指導教官となった。以来,協同組合教育と研究に専念した。大学では,最も人気のある教師であったが,協同組合の主催するさまざまな講演会,研修会,夏期大学の講師としても著名で,たびたび招かれている。1951年,54年,56年の3回にわたり,イギリス文化振興会の要請で,西インドの協同組合運動振興のため講師として派遣されている。彼の協同組合研究は,協同組合史の分野で,チェコスロバキア,スウェーデン,デンマーク,ドイツなどヨーロッパ全域にわたっている。彼の広く深い学識から,1966年の国際協同組合同盟(ICA)協同組合原則の改定委員会では,5人のメンバーのひとりとして重要な役割を果たした。主著:The
British Cooperation(イギリス協同組合史),Lessons of Rochdale
Cooperation(ロッチデール組合の教訓),What the Rochdale Centenary
Celebrate(ロッチデール100年を記念して),The Cooperative Way to Peace and Social
Justice(平和と社会主義をめざす協同組合)。(古桑 実) |