埼玉県の農業改良普及員舟田さんの作品。
なんと80枚写したなかの1枚だそうだ。
低いアングルから自分の顔を中心に撮影。表情を写す場合、とにかく低い位置から写すのがコツ。この写真は地面に紙を敷いてその上にデジカメをそっと置いて撮影したという。
福井県の同じく農業改良普及員池上さんの作品。
遅くまで残業でデスクワークが続く自分の仕事を記録した。
夜の事務所の様子も写し込むためワイドズームを使った。
岡山県のぶどう農家井上さん。
ブドウの枝を切る作業をセルフタイマーで撮影した。夕方の光線が差し込んできたところを逃さず写した。
美しい写真である。
ワイドズームで、手前ののこぎりを強調している。ダイナミックな写真でもある。
広島の果樹農家加藤さん。
ワイドズームを使って意識的に、斜め上から手前にナシを入れて撮影。
画面に動きが加わり生き生きとした写真になった。
滋賀の養鶏農家中村さん。
餌の配合作業を低いアングルから撮影。
額に浮かんだ汗が夏の暑さを表現する。
スローシャッターを切ったので、餌が流れてゆく様子がとらえられた。
北海道のコメとシイタケ農家北井さん。
スタンダードな作品だ。
コメの実りぐあいを見ているところなので、人物もイネも両方主役。
人物をやや中心右にはずして画面に動きを与えた。
埼玉の農業改良普及員南原さん。
農作業とは直接関係ないけれども、このような日常の暮らしや仕事の様子もどんどん記録しよう。
この作品はストロボバウンス撮影である。
ここまでストロボが使える普及員はあまりいない。
三重の葉物野菜農家森田さん。
苗の定植の様子を撮影。ハウスの奥の方まで見せることによって、広さの表現に成功した。このように具体的に仕事を見せるのはたいせつなことだ。
三宅島のユリ農家西野さん。
一人で夜中までかかるユリの選別作業。蛍光灯の青白い色とハウスの奥の暗闇が、なんだか不思議な寂しさを表現している。
消費者にぜひとも見せたい写真である。
広島の農業改良普及員延安さん。
産休中の授乳を自分で撮影。
こういう写真は今しか撮れない。今しか撮れない写真を撮り逃すと、後でいくら悔いても遅い。写真は今を記録する。
10年後、この子が生意気になったときに見せるといい。
山形のサクランボとコメ農家押野さん。
収穫後のサクランボの剪定作業。ワイドズームでうんと低い位置から撮影したことで、サクランボの木の高さが表現できた。
雨よけハウスも一部写っていて、年に一度の収穫のために、1年間丹精するのだというのが伝わる。
佐賀のミカン農家澤山さん。
なんというか、仲のよい夫婦である。見ているこちらが赤面するような写真であるが、ほのぼのとしていて、彼らの作ったミカンを食べてみたいなあと思わせる写真である。
埼玉のトマト農家関根さん。
トマトの授粉作業を真正面から堂々と見せたいい写真だ。力強さもよく伝わってくる。
トマトを見る真剣なまなざしは、消費者に伝わる。
北海道のメロンを中心とした畑作農家島貫さん。
天気のよい日のハウスの作業を、生き生きととらえている。
光のぐあいもたいへんよい。
こういうの撮られると、カメラマンは要らなくなるのだ。
福井県の農業改良普及員徳堂さん。
試験場での研究活動の写真はもっともっと公表したほうがいいと思う。
研究の成果と同時に、研究の過程も農家はもちろん消費者にも伝えよう。
九州のサツマイモを中心とした畑作農家山脇さん。
澤山さんと同様夫婦の記念撮影風であるが、作業場での撮影でサツマイモを入れた。一人で写るのは勇気が必要だけれど、二人だったらということらしい。
夫婦仲がよくても、セルフタイマーは有効だ。
ケーキ屋を営む菓子工房友の中村友紀さん。
大量のサクランボを押野さんから仕入れ、それをキルシュにつける作業を撮影。
室内でしかも夜ストロボを使ってのセルフ撮影。大量のサクランボと格闘している様子がみごとに映し出されている。
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