この連載で何度か、人間の個性なんぞ実はたいしたことはないのだと述べてきた。
大いに反発する向きもあろうが、実際にたいしたことはないという証明が今回の黄金比である。
左にある2枚の写真をご覧いただきたい。クリックしてでっかくして確認していただけるようになってる。
上の写真の方が収まりがよろしいと感じる人が正常である。万が一、下の写真の方がしっくりくるとお感じになる人がいるとすれば、そりゃちょっと困ったことになる。
バランス感覚が人と違うことを自覚されよ。
安定して見えるということはつまり、収まりよく見えるということ。これは、すべての映像表現に共通しているだけではなくて、美人かそうでないかにも重大にかかわっているのだ。
洋の東西を問わず、1:1.6の比率が美しく感じられるのである。
左の写真のように、画面を9つに分割し、それぞれのラインに沿って見せたいものを配置したり、それぞれの交点に、画面の主人公を配置したりするのが、黄金比撮影の基礎である。
ぴったりライン上に主人公を配置しなくても、おおむねそういう傾向であればそれで安定して見えるのだ。
とにかくまん中に主人公をどーんともってくるのはきわめてあんばいが悪いのでやめようね。
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