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第15回 ストロボは天井を向けるのだ
 
広めの室内の雰囲気を含めて写す
ダメダメの例





  左の写真を眺めると、このぎらつきが非常に汚く思えてくるのだ。
結婚式やら宴会やらでふつうに目にするのはこんな写真ばっかり。

「ストロボぶっつけドバー」写真のいちばんいけないところは、人の顔を真っ白にすることだ。
とくに分厚くぬたくりつけられた化粧は、すさまじく光線を反射する。
それはもうとんでもない反射をする。
結果、宴会関連のスナップ写真は、化け物のオンパレードとなるのである。

せっかくきれいに着飾り、入念に施した化粧もなにもかもがストロボ光線によってぶち壊しになるのである。
そんな写真ばっかり見ているのは精神によろしくない。

で、左下2枚の写真に写っている女性は、化粧をほとんどしていないので、生のストロボ光線でも化け物にならずにすんだわけだ。

で、暗い背景にぎらぎらした被写体が浮き上がるという、まことにおぞましい光景となるのである。
この写真は、シャッタースピードを遅くして撮影しているので背景がある程度写っている。それをスローシンクロというけれど、ここでは解説しきれない。

     
正しいストロボ    





  ストロボを天井にさえ向ければ、このように自然に写るわけだ。
人物を大きめにしても、あるいは遠くしても、会議室の中の様子がよく見える。
よく見えるということはつまり、自然に見えるということであり、違和感がないということだ。

このように撮影すると、たとえば分厚くファンデーション関係をぬたくりつけていても、すさまじい反射とはならない。

ふと医薬品のCMを思い出した。
登場するのは黒柳徹子さん。
まあかなりのご高齢。
つくづく写真とかVTRとか、フィルムとかいうのはうそつきだなあと思った。70歳をはるかに超えて、あんな肌というのは絶対にありえないのだ。
最近のテレビは、女優さんのしわ消しにキーライトを使う。つまり、テーブルと椅子の間にライトを仕込んでおいてそれで直接女優さんの顔を照らす。そうすると、まあ、しわは消える。
だけどものすごく不自然だ。
ハイビジョンになってからモロに見えるんだけど、どうするのだろう。

 
     
撮影協力
長尾農園
菓子工房友
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