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第15回 ストロボは天井を向けるのだ
 
クローズアップのとき
ダメダメの例

  最初によくない写真をご覧いただく。
もちろん写っているのはきれいなお姉さんである。
このようにモロにストロボ光線をぶつけると、ぎらぎらの強い陰がついて、非常に見苦しい写真になるのだ。

ただ、人によっては、これのどこが見苦しいの? という場合もあるのだ。
まあ、感覚の違いといえばそれまでのことであるが……。

で、まあ、一応この写真は全部わたしが写したのであるが、難しかった。わざとこういう写真を撮影するというのは、難しいわけだ。
つまり、ふつうに自然に写すという習慣がついているので、気持ちはあっても、肉体がついていかないのである。
まあ、45歳をはるかに過ぎてくると、このような現象はさまざまなところで顕在化するのだ。深くうなずくご同輩が多いことと思う。


正しいストロボ(横位置)

 

 




ストロボを天井にさえ向ければ、そこには穏やかな春の日ざしが現れるのである。
長かった冬がようやく終わり、畦に咲くタンポポに降り注ぐ春の日ざし。あるいは、ツクシにさんさんと降り注ぐ日の光。
この冬はめちゃくちゃな豪雪で、年明け前から連日の苦しい除雪だったなあ、すっかり腰をやっちまったなあ。
けれども、もう春。
ひょっとするとこのまま春にならないのではなかろうかと思ったけれど。

などと、まあそういうような光線が得られるわけだ。

気をつけることは、被写体との距離や、被写体をとらえる角度。ストロボの光がちょうどよく天井に反射して効率よくあたるように、ストロボの発光部分の角度を調節する。
なあに、デジカメである。トライandエラーでよろしいのだ。

   

正しいストロボ(縦位置)
   


講習会の会場で、ストロボのバウンスを教えているとき、
「先生、ストロボは縦位置のときにはバウンスできないんですね」
といってきた者がいる。
彼は、発光部分が1方向にしか動かないものだと思っていたのだ。

そんなもん、こうやって回せばいいだろ、と、カチカチとやってみせると、
「あらー」

もちろん安物のストロボでは、1方向にしか動かないものもあるし、そもそも固定されていて動かないものさえある。

前回、本誌でメーカー純正を買いなさいといったのはここに理由があるのだ。純正は高いけれども、デジカメとの相性がいい(あたりまえ)。さらに、バウンスのことも考えられているので、使い勝手がいい。
さらに、バウンスでもオート撮影ができるのだ。

 
 
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