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農業ウェブ講座
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第4回 ビニールハウスの中を撮る
 
高いところから撮る
  畑やビニールハウスの奥行きはどうやれば写るの?
とか、
畑やビニールハウスの広がりを写す方法は?
とかいう質問をしばしば受ける。答えは簡単。俯瞰(ふかん)すればいいのだ。俯瞰とは左の写真のように高いところから見下ろすこと。
脚立などを使って、ほんの30cm程度高い位置から撮影すればいいのだ。ふだん見慣れている畑やビニールハウスがまったく違って見える。
写真は見えたように写るから、見る場所とか見る位置とかを変えてみるといい。
 
  デジカメのモニターの部分がくるくる回転するタイプの機種があるが、脚立がなくても、腕をいっぱいに伸ばせば高い位置からの撮影(ハイアングル撮影という)が、脚立なしでもできるので非常に便利。写真提供 橋本ファーム
 
縦位置と横位置で撮る
  左の上下2枚の写真は、同じ場所、同じ高さからまったく同じ条件で撮影した写真だけれど、印象がまったく違うだろう。

左上の写真はハウス内のイチゴのベッドの長さ、奥行きを主に表現した。
縦画面というのは案外使われないことが多いけれども、一度使ってみると横画面にはない緊張感や、奥行き間が表現できるので、しばらく病みつきになる。
ただし、多用するとうるさくなるので、ほどほどに効果的に使うべきだろう。
一般的に、縦に長いものは縦画面で撮影するんだけれども、そんなことはあたりまえだなあ。

奥行きのあるものはつまり、縦に長い。
縦に長いものを上から見下ろし、しかもワイドズームで撮影すると手前が極端に大きく写り込むので、遠近感が強調される。

 
 

左下の写真は、ハウスの横の広がりと同時に、奥行きも表現した写真だ。
広角側(ワイド側)いっぱいのズームを使ってベッドを見下ろして撮影した。
レンズの広角側というのは手前を大きく、遠くを小さく写すように設計されている。つまり、近いものほど大きく写るということだ。上から見下ろした足元は大きく、足元から離れるにしたがって小さく写る。
見た目の重心が画面下にあるので安定した画面になる。どっしりとした保守本流の力強さとでも言おうか。だから新鮮さはないとも言える。新鮮な印象のある縦画面も必要だけれど、基本である横画面もしっかり押さえておこう。

 
ベッドや畝を撮るポジション
  今回は水耕栽培のイチゴなのだけれど、キャベツの畝でも、トマトのベッドでも、ダイコン畑でも理屈は同じこと。
作物の高さでデジカメを構えるのだ。
つまり、キャベツ畑だとすると、地面に寝転んで撮影することになる。
とにかく、作物にうんと近寄って撮影するのが基本となる。
 
  ハイアングル撮影と同様に、デジカメのモニターがくるくる動くタイプの機種では、ローアングルでも、地面に寝転ばなくても手軽に低い位置からの撮影(ローアングル撮影という)ができる。
写真提供 橋本ファーム
 
  広角側ズームいっぱいで撮影した。
イチゴのベッドの奥行きとか連なりとかを表現したかったので、この場合横位置で撮影した。
広角レンズは近いものを大きく写す特性があるので、中央のイチゴにピントを合わせて目いっぱい近寄って撮影した。
このとき、ピントモードを「クローズアップ」に設定しないとピントが合わないことがある。
クローズアップ撮影は、多くのデジカメで「チューリップマーク」になっている。
 
  左は、中くらいのズームである程度イチゴのまわりも写し込んだ写真。
中位のズームで、しかもマクロで撮影しているので、中央のピントがあっているところ以外はボケているのがわかるだろう。
ピントの合っている前後をボカすのも、画面に立体感を与える効果的方法である。
デジカメはふつうのフィルムカメラよりも前後にピントの合う範囲(被写界深度という)が広いので、ボケにくい。
そこで、単純なオートの露出ではなくて、「絞り優先オート」を使って撮影する。このときの設定方法は、絞りの数字をいちばん小さくするのだ。そうすると、ピントの合っている場所の前後がボケやすくなる。
ほとんどのデジカメで、絞り優先のモードは「A]と書かれているのでデジカメのマニュアルで確認していただきたい。
 
  左の作例は、チューリップマークでのクローズアップ撮影である。ほんとうはもっと大きく撮影したかったのだけれど、コンパクトカメラではこれが限界。
イチゴなどの作物をまん中に配置するのではなくて、ちょっとだけセンターをはずして撮影した。
こうすることによって画面の中にある種の「動き」を表現することができる。
いろいろ写して試していただきたい。
 
写真協力農場 参考URL
そうえん農場
おしの農場
くにか桃園
橋本ファーム

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