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農業ウェブ講座
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第4回 農作業を撮る−ビニールハウス編
  農業情報の根幹をなすのが、あたりまえのことなんだけれども、農作業中の農家の顔なんだ。どんな人が作物を育てているのだろうか、というのは消費者にとってきわめて重要な情報だ。
きわめて重要であるにもかかわらず、なかなかかっこいい写真というか、「意味の伝わる」写真というのは少ないのだ。
「いい写真」「かっこいい写真」というのは、「意味の伝わる写真」「意味を取り違えられない写真」のことだ。
で、作業に集中している農家の顔というのは、なかなかかっこいいものだ。
農業はじつは本人たちは気がついていないけれど、かなりかっこいい仕事であったのだということを再確認しよう。
 
客に尻を向けるな
  左の写真をご覧いただきたい。ふだん目にするのはこんな写真ばっかりだ。なんでこういう写真ばかりかというと、なんの工夫も必要ないし、頭を使う必要がまったくないからだ。小学1年生にデジカメを持たせてもこれと同じものを撮るだろう。
舞台俳優は演出上の必要がないかぎりけっして客に尻を向けない。テレビタレントでさえ客に尻を向けることはないのだ。最近のタレントの品質は「規格外品」というケースが多いけれど、特殊な目的があるとき以外は、客席や、テレビ画面に尻を向けてはいけないのだ。
翻ってHPも理屈は同じ。モニターを見る人に尻を向けてはいけないのだ。
 
農作業を撮る基本のポジション−表情を写す
  今回はイチゴのハウス作業の写真だけれど、ほかのすべての作業写真の基本はこのポジションである。農作業以外でも同じこと。
今どんな作業を行っているのかを表現するために、このポジション以外にはありえないのだ。
できるだけ低く構えるのがコツである。
イチゴの場合は問題は少ないが、トマトやキュウリの場合、枝や葉が生い茂っているので、そういう場合、あたりまえだけれど、レンズが出る場所を空けてあくまでも作業者の顔をねらって撮影する。写される人も照れないで堂々とふだんどおりに写してもらうこと。
 
  広角側(ワイド側)いっぱいのズームで撮影した。

作業を撮影する場合、縦位置の画面にして手前を大きくたっぷりと撮影するほうが臨場感が得られる。
人物を小さく配置することで、ハウス内の作物の様子をしっかりと見せることができる。
ハウス撮影の基本である。
また、パートさんなどを撮影するときに、肖像権(写真に写りたくない権利)がクリアできない場合でも、本人の顔がほとんど、見えなくなるので(目深に帽子をかぶるでしょ?)、このくらいの人物サイズにしておくと問題が発生しないだろう。

 
 

中くらいのズームで撮影した。

表情を中心にするなら、目いっぱいの望遠側(テレ側)ズームにする。
この位の人物サイズにすると、表情も、なんの作業をしているのかも伝えることができる。
個性がない写真だともいえるけれども、作業写真の基本中の基本だから、かならず撮影するようにしたい。
横画面にすると、人物のサイズが小さくなってしまうので、この場合も縦位置画面がいいだろう。
なんでかというと、人間というのはふつう、体の幅よりも背の高さのほうが長くできているからである。身長よりも、体の幅が広い人がいたら、それはちょっとかなりヘンだ。

参考までに、人物写真の基本は縦位置画面である。人物撮影についてはまたこんど詳しく解説することがあるかもしれないなあ。

 
農作業を撮る基本のポジション−手元を写す
  作業者の脇にぴったり並んで立ち、肩越しに手元をクローズアップで撮影する。
テレビの料理番組や雑誌の料理コーナーを思い出していただきたい。正面から作業を撮影している。ところが、正面から撮影したら、実際にはまったく参考にならないのだ。説明しているような顔をしているけれども、なんにも説明していないんだ。見る側にとって左右が反対に上下も反対に見えるからだ。まあ、料理にとって手元は技の固まりだから本来そうやすやすと見せるはずがないのだよ。
本来、作業している人と同じ視線で手元を見せないと、見せる意味さえないのだ。われわれ農家はしっかりと見せよう。
 
 
左の写真がつまり、作業者の視線で見たイチゴである。

このように見えていなければ、じつはまったく意味がない。
ちなみに、筆者の本業ドライフラワーのデザインレッスンのテキストの写真をごらんいただきたい。
とまあ、このようにあくまでも作業者の視線で写されていないと、説明したことにはならないというのがおわかりいただけたと思う。
 
写真協力農場 参考URL
そうえん農場
おしの農場
くにか桃園

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