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アグリ@ナビ バックナンバー
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アグリ@ナビ 2008年10月号
【ブログ】
文科系男子がアバンギャルド百姓になった
(まんのうをたがやす百姓のBlog)

「まんのうをたがやす百姓のBlog/日本一小さな香川県一過疎(香素)のまち、まんのう町でおもしろおかしく百姓しとるがー。」の著者であるkazuzoさんは、プロフィールにかかしの写真を使っています。きっとそこにはなにか前衛的な意味があるのでしょう。
 ブログは、最近になればなるほど方言が増えています。さながら音楽を聴いているような呪術的な響きが読む者をとりこにします。なんというか、くせになるというか、おかしくて、じつにいい味を出しているのです。たとえば田んぼに襲来するスズメを追い払う話では、
「わしはアバンギャルド百姓やきんな、普通の演奏やない、ブレスノイズやタンポのアタック音を使った微弱でアバンギャルドな奏法でスズメの度肝を抜いてやるがー」
 という感じ。日本広しといえども自らを“アバンギャルド”と表現する農業者はそうはいないでしょう。それにしても、最近言葉にたいして鋭い感覚を有した農家ブログが増えてきました。喜ばしいかぎりです。そういえばkazuzoさんは過去にこうも書いていました。
「さて、産直のポップを作るのはなんとも楽しい作業です。農家は店員さんじゃないからそれなりに自由なポップを作れますし、自分のポップで自分の育てた野菜や果物が売れれば大変うれしい。読書や音楽が好きな若者なら一度は書店やレコ屋のポップを書いてみたいと夢想したことがあると思いますが、そういった夢を、もっと充実感を持って実現できるのが産直百姓だと思います。元(?)文化系男子が言ってるんだから間違いなし」
 昔、自らを「三文役者」と認識して独自の文体でジャズのように自己を表現していた味のある役者兼作家がいましたけれど、kazuzoさんの「産直百姓」という自己認識はそれに通じるものがあるようです。さまざまな知識を頭にたたき込んだうえで、農業をするのを楽しむ人じゃないとこういうブログはつくれないわけです。


【クマとの付き合い】
ある意味友だち以上の関係?
(OUTBACK/クマ, ツキノワグマ, 熊, ヒグマ, bear, 熊撃退スプレー,アウトバック, リラックマ)

「アウトバック」という野生動物被害防除機器の輸入・卸・販売などを行う会社(岩手県盛岡市)のサイトです。おそらく日本でもっとも野生のクマと人間との関係づくりにこだわっているページでしょう。
 ツキノワグマであれ、北海道のヒグマであれ、クマは縄文時代から日本列島に生き続け、長く人間とテリトリーや食物連鎖の頂点の座を分け合ってきました。自然に近いところで仕事をしている農家は、クマやイノシシなどの野生動物たちとのつきあい方を生涯考え、模索し続けなくてはならない運命のもとにあります。
 裏山でもしクマと出合ったときにどうすればよいのか。畑に侵入してくる野生動物たちとのつきあい方やクマ被害の予防法など、あらゆる情報が満載されています。自治体や各種研究機関のクマに関する情報サイトへのリンクも充実しているので、お気に入りに入れて、ときどき最新情報をチェックしておくとよいでしょう。

 


【幸せブログ】
確信するミカン農家
(日本一のみかん農家)

「日本一のみかん農家」は、“日本一”を誇る農家のブログではなく、「日本一のみかん農家をめざしているみかん農家」の日記なのです。
和歌山県有田市のミカン農家に生まれた岩本治さんは、21年前にそれまで積み重ねてきたキャリアを捨てて、以後ミカンと柑橘類一筋の道を歩んできました。紀州というミカン生産の本場で、ほんものの味を追求する意気込みを、2年前の春からブログにしたためはじめ、現在もほぼ毎日書き続けています。また、自分の農園のホームページでもほとばしる内面を表現しています。
岩本さんは、ミカンを作るにさいしての目標を、「自分はすごくおいしいものを食べたときにホワァと幸せを感じるので、自分のみかんを食べた人にもその幸せを感じてもらえるものを作りたい」としています。
彼のブログの特徴は、散文的な文章にあります。歌うように書かれている文章の行間からは、彼のいう「ホワァと感じる幸せ」がどういうものなのか、ミカンを食べた人になにを感じてもらいたいのかがなんとなく伝わってきます。自分のミカンを食べている人=ブログの読者であると確信しているのでしょう。久しぶりに農業をすることの幸せを感じさせてくれるブログに出合いました。


【インターネット】
ネット世界はなお拡大ちゅうにつき
(平成20年版 情報通信白書)

総務省が2008年度版の「情報通信白書」を発表しました。そのなかの「国民生活における情報通信利用の現状」を見ると、07年末におけるインターネット利用者は8811万人で、全人口に占める普及率は69%だそうです。
伸び率は03年以降やや鈍化しているものの、着実に普及率は高まっているようで、とりわけ興味深いのは世代別利用率。04年末にくらべて、50〜59歳が15.4ポイント、60〜64歳が14ポイント、65〜69歳が9.6ポイントと、50歳以上の世代の普及率が大きく伸びているのです。また、都市規模別の利用状況の推移では、同じく04年末にくらべて大都市では横ばいに近いのですが、そのほかの市では5.6ポイント、町・村では10.7ポイントと大幅な伸びを示しています。
また、世帯における情報通信の利用状況について、全国を北海道、東北、北関東、南関東、北陸、甲信越、東海、近畿、中国、四国、九州・沖縄の11の地域に分けて地域間格差を調査したところ、パソコンの保有率がもっとも高い地域は北陸で94.1%、もっとも低いのは四国で72.8%。ブロードバンドの利用率がもっとも高いのも北陸で73.4%、もっとも利用率が低いのは東北で32.8%でした。さらに、所属世帯年収別の利用率は、1500万円以上は3年前と大きな変化はないものの、1500万円未満は伸びており、とくに400万円未満では8ポイント近くの伸び率です。
インターネットが地方と高齢者に広がりを見せていることで、これまでネットにアクセスする機会のなかった人たちが、今後どのように社会に影響を与えるようになるのでしょうか。


【火星で農業】
太陽系第4惑星はうちの裏庭だった!?
【宇宙再発見】
この感動を得るために人類は宇宙をめざしたのかも
【エンドレスサマー】
水着矮小化現象を反哲学せよ
 
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