| ノルウェー領スバールバル諸島のスピッツベルゲン島という北極圏の島に、ロングイェールビーンという小さな村があります。この村の近くの山の中腹に、「スバールバル世界種子貯蔵庫(Svalbard
Global Seed Vault)」という種の銀行ができあがったのだそうです。
現在、世界で1400もの種子バンクが稼働中ですが、スバールバル世界種子貯蔵庫は、そのなかで世界最大規模の施設。施設の内部には、ざっと300万もの食用作物の種子サンプルが零下18℃で保存されています。
この世界最大の種銀行は、地球規模の災害などで人類の生存が危ぶまれる事態におちいったとき、農業システムを回復させるための施設です。ノルウェー政府が建設資金を提供し、世界じゅうの「種子銀行」のネットワークを運用する「Global
Crop Diversity Trust(世界作物多様性財団)」(本部・イタリア)が管理しつつ、食用作物種子の非常用貯蔵庫として機能することになるのだそうです。
さて、この施設が北極圏に建設された理由は、万一冷却のための電力供給がとだえた場合でも、周辺の永久凍結層が、一定期間天然の冷却機構として働いて貯蔵されている種子が保護されるように考えられているためだとか。
本記事のリンク先は世界作物多様性財団のウェブサイト。スバールバル世界種子貯蔵庫のさまざまなニュース映像が動画で見られます。
“最後の審判の日”という発想が、西欧の人たちの頭にどのようにインプットされているかを知るうえでも、いちど見ておくべきでしょう。そのときだれがこの種子を育てることになるのかは、ひとまず考えないことにして――。
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