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2007年9月号

アグリ@ナビ 2008年2月号
【辞典】
言葉の大海原で農と食に出合うとき

2008年10年ぶりに改訂される『広辞苑第6版』(岩波書店)には、この10年間に定着した新しい言葉が1万項目ほど追加されるのだそうです。「うざい」「逆切れ」「内部告発」「ニート」「顔文字」「ワンセグ」「癒し系」「敵対的企業買収」「いけ面」「スイーツ」など。また、07年の年末には各種メディアが「流行語」を選んでました。「KY(空気読めない)」とか「そんなの関係ねー」「オッパッピー」「欧米か!」は、はたして『広辞苑』の7版まで生き残れるのでしょうか(無理?)。
さて、流行語は時代を映す鏡と言われます。『現代用語の基礎知識』(自由国民社)が07年の流行語の候補に選んだもののなかから、農や食に関係がありそうな言葉を拾ってみました。「ナントカ還元水」「ミンチ偽装(偽装食肉)」「デトックス」「大食い(メガ○○)」「フードファイター」などです。どうです? なにかさみしいというか、貧しいというか、虚しいというか、農や食への尊敬がほとんど感じられませんね。
そんななか、農業関係の流行語たちはどうかといいますと、たとえば「地産地消」。ここ数年農業関係者や行政でよく使われていて、「安全・安心」と並ぶれっきとした“流行語”なのですが、辞書に載っているという話はあまり聞きません。あと、「スローフード」というのは、どこへ行ってしまったのでしょうか。
というわけで、ここはひとまず世界に目を向けてみましょう。アメリカを代表する辞典『ニュー・オックスフォード・アメリカン・ディクショナリー』が07年を象徴する言葉として、「カーボンニュートラル」とてんびんにかけたすえ選び出したものが「Locavore(ロカヴォー)」でした。「カーボンニュートラル」は、「地球温暖化防止、循環型社会の構築のために二酸化炭素の増減に影響を与えない生き方やあり方」のことです。
本題に入ります。日本にはほとんど伝わっていないのですが、「ロカヴォー」というのは「ローカル(Local:その土地の)」と「ヴォー(Vore :食べるもの)」の2つの単語からなる造語。つまり「地産地消」です。オックスフォード大学の記者発表資料は、「ロカヴォー運動は、その土地でとれた新鮮な作物のほうが栄養価が高く味もよいとして、消費者に近隣の農家の直売所での野菜の購入を奨励したり、自家栽培をすすめるもので、食と環境の問題を新しいやり方で統合したもの」と説明しています。
ロカヴォー運動は、3年前にアメリカ・サンフランシスコ市に暮らす4人の女性たちが、地域の住民にたいし、自分たちの暮らすところから100マイル(約160km)以内で収穫された作物を食べようと呼びかけたことから始まりました。「地産地消」も「安全・安心」も、ほんとうにみんなのものにするためには、消費者の側からこれに代わる斬新な言葉が生まれてくる必要があります。

 

【農家の嫁】
アルプスの国の超バイタリティー
(スイスの田舎からスローライフ便り)
【大江戸野菜】
ビル街の菜園はどこへ向かう?
(大江戸野菜研究会 −−公式サイト)
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ただ撮ってるだけではだめってことです
(山藏農園の作業日誌)
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