日本の農業も世界の動きと無関係ではいられなくなっています。2009年に持続可能な開発を見すえ、国連の委託を受けた「FARMING
FIRST」(農耕第一)という組織があります。その運動の理念である「緑の経済学(グリーン・エコノミー)」を世界に伝えるためのアニメーション動画です。
日本からの参加がないので、動画は英語、ドイツ語、ポルトガル語、ヒンズー語などで作られています。したがって、シンプルな英語を心がけている国連英語版で見てください。なぜいま、「地球規模で農耕第一を考えて地域で行動する」ことが重要なのか考えさせられます。
この運動の最大の主眼は、どんな国家、いかなる政府も、その政策はまず第一に食の安全保障の源に焦点を合わせるべきだ、とうたわれていることです。すなわち、「持続可能な開発の基本的政策決定の真ん中に農業者をすえて考えよう」というものです。
地球全体で幾百万とある農家、とりわけ小規模な家族経営農家は、増大する人口に対応するために、緑の経済学に基づいた持続可能な営農が求められています。 2050年には地球の人口増加に対応するための農産物の増産が求められるといいます。そこで、作物を増産するよりも、効率のよいマーケットを通して人々に食を提供し、さまざまな分野の協力者の参加を得ます。そして、そのための知識を世界じゅうの農家の間で共有する必要があるといいます。
緑の経済学のカギを握るのは、農業者一人一人です。農耕第一の考え方の基本は、以下の6つだそうです。
「大地とその環境の管理、自然資源の保護」
「環境を守って作物を育てる古くて新しい知恵と知識の共有」
「若者や女性を含むすべての農業者がそれぞれの土地とその水資源を利用できること」
「作物をむだにすることなく収穫できるようにする支援体制の確立」
「すべての農業者がもっと楽に自分の作物を市場に提供し対価を受け取れるようにする」
「持続可能な農業を可能にすることを主眼とした研究、それぞれの土地に応じて生産性を上げ、グリーン・エコノミーに基づき収穫した作物の適正な管理技術、気候変動にたいする適応のための環境の研究と情報共有の優先」
日本の農業を考えるとき、あらゆる政策決定の真ん中に農家がすえられるように、なにをなすべきか。新しい1年の始まりに、共に考えましょう。
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