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半世紀にわたり家畜がいなかった祝島に豚が帰ってきた。豚を持ち込んだのは、氏本長一さん(58)。島で生まれ、帯広畜産大学に進学、その後北海道の肉用牛牧場で辣腕をふるってきた畜産経営者だ。日本の畜産の在り方に疑問を感じていた氏本さんは、故郷の島でこそ自分がめざす畜産ができるのではないかと思い昨年帰島した。
豚たちは、竹林をほじくり返してはタケノコを引っこ抜いたり、雑草を根こそぎ食べ尽くしたり。放牧場として使っている棚田は、荒れた雑木林になっていたそうだが、豚たちのおかげでいまは耕作できるようになった。
また、島はビワの産地。出荷できない廃棄用のビワを餌とするなど、豚を通じた島の資源の有効利用も試みている。 |