観客の目の前を、体重1tの重輓馬(じゅうばんば、使役用の馬)が、馬場にひずめをめりこませながら、ゴールへ向かって前進する。観客も、馬の気迫にひっぱられるように、馬とともに駆け出す。
終戦後に公営化し、1960〜70年代に人気の絶頂を迎えたばんえい競馬。90年代に入り、折からの不況の波にあおられ、売り上げが低迷。累積赤字が30億円を越え、風前のともしびとなった。今年度、支援企業の後押しや、幅広い支援を受け、再起をかけ、帯広市で単独開催に踏み切った。
北海道開拓農民たちの汗と情熱が吸い込まれている伝統の競馬が、ふたたび飛翔しようとしている。 |